「やりたい夢のために今の仕事を辞めて転職しよう!大いなる未来へ向かって!」
素晴らしいですね。
などと私は到底思うことはできないのですが、あなたはどうでしょうか?
もしかしたらあなたも自分自身の夢を叶えるために転職をしたりしたことがあるかもしれませんし、夢のために退職して転職をしようと考えているかもしれません。
しかし、ちょっと待ってください。
本当にそれってあなたのやりたい仕事ですか?叶えたい夢ですか?
よく周りの友人達というのは、やりたいことをやった方がいいとか夢に向かって努力した方がいいといいます。
とてもキレイな言葉ですからね。
ですが、所詮はキレイごと。
私は厳しくもあえて断言します。
夢のために転職したり夢を追うのは止めた方が幸せになれる確率が高いと。
何故、夢を追ってはいけないのか。
夢を追って転職をし、若い頃からやりたいことのために夢を追い続けた私が夢を追わない方が幸せになれる理由を書いてみました。
夢を追っている人や、やりたいことのために転職をしようと思っているあなたは、ぜひ読んでください。
転職して夢を追うのは止めた方がいい
- 「俺、夢があるんです!」
- 「私にはいつかやりたい仕事がありまして…」
- 「夢のために毎日頑張っています。」
頑張っている人って、何を頑張っていてもすごいなと思います。
ですが、ちょっと待ってください。
何故その夢があなたのやりたいことだって分かったんですか?
「それは、勉強してみたりしたらやってみたくなったからです。」
実は、多くの人が思っている夢ややりたい仕事などは、実際にやったことが無いのにやりたいと思っていることがほとんどなんです。
興味があるからとかということが多いですね。
中には本当に好きなことだという人もいます。
しかし、転職してやりたいことを目指したり、夢を目指したりするのは止めた方が実際はいいんです。
もしあなたが今現在働いている会社での仕事ができ、特に大きな不満がないのでしたら夢ややりたいことのために転職を考えるのは止めましょう。
「そんなネガティブなこと言わないでください!」
などと多くの方から批判の的になりそうですが、実際に夢を追って転職し不幸になってしまった経験が私にはあります。
夢だったりやりたい仕事って実際には、まだやったことが無い人が多いんです。
やったことが無いのにやりたいっておかしくないでしょうか?
私は昔、ウェブデザイナーになりたいと思っていました。
必死にHTMLなどの言語を勉強してホームページを作成し、たくさんの会社へ面接にいき何とか1社から内定をもらいました。
「やった!やりたい仕事に就けたぜ!」
などと思っていたのですが、現実はとても違いました。
ウェブデザイナーとして私は全く仕事ができなかったのです。
本当にショックを受けてしまい、すぐに退職してしまいました。
諦めきれずに何とか副業の様な形で少しづつウェデザイナーの仕事をしていたのですが、あるとき物凄く厳しいお客さんに当たってしまい夜中でも普通に修正の電話がかかってくる状況になってしまい…
やりたいウェブデザイナーの仕事がとても大嫌いになってしまったのです。
やりたいことや夢にチャレンジするのも良いと思います。
しかし、実際にはそれが本当は夢ではなくやりたくないことだったと気づいてしまう場合がとても多いです。
今現在、あなたがもし職場での仕事に不満が無いのでしたらよく考えた方がいいでしょう。
夢を追う人はかっこいいと思われてしまう現実
夢を追うために頑張っているとかっこいいと思われることも少なからずあります。
周りからも頑張っていると思われることもあります。
そして、何よりあなた自身が夢を追うことに対してとてもポジティブなこととして捉えてしまいます。
自分自身が、夢追い人ということに対してかっこいいと思ってしまいます。
私も18歳から29歳くらいまではそうでした。
- 「今現在は苦しい生活だけど、いずれ夢が叶い納得できる生活を手にできる。」
- 「やりたいことをやらない人生って損だよな。一度しかない人生なのに…」
- 「夢の無い奴ら何てどうしようもない。」
こんな風に思っていませんか?
かつての私はそう思っていたときがありました。
夢を追っているチャレンジしている自分って周りからも評価されている!
などというのは、大きな勘違いなのです。
夢を追うなとは私は決して否定はしません。
人間誰しも人生の一度は夢に向かって頑張ってみることも重要だと思っています。
ただし、周りからかっこいいと思われているのは勘違いだと思った方がいいでしょう。
友人や知人達は、あなたに気を使っていっているだけだということを認識しましょう。
かっこいいと思われているよりも、辛そうだなと思われていることの方が多い可能性大ですよ。
夢を追うリスク
私自身もかつては夢を追っていました。
18歳から21歳くらいまでは本気で音楽で食っていこうと頑張っていました。
東京の音楽専門学校にも行ったくらいですから、それはもうこの音楽以外の人生は無いと思っていましたよ。
それから音楽がきっかけでパソコンを使って音楽編集をしたいと思いMacintoshを購入。
これからの時代は、より一層パソコンが使える方が有利だろうということで、ローンを組んでMacintoshを購入しました。
それがきかっけでウェブデザインに出会い、先程も書きましたが悲しい現実に直面してしまいました。
このウェブデザインに出会って何とか成功したい、独立したいと思い始めてから色々と行動をしてきたのですが…
全く芽が出ず約10年を過ごしました。
非正規の夜勤の仕事を掛け持ちで働きながらウェブデザインの仕事をやっていました。
たまに仕事を貰えることはあっても、それだけでは全くといっていいほど食べていけませんでした。
実は、夢を追うのってとてもリスクが高いことなんです。
音楽の道を志していたときも、スタジオに入って練習をしなければいけない時間などを考えると中々フルタイムで働くことも難しく、生活保護を貰った方がまともな生活ができるんじゃないかというくらいの貧乏な生活をしていました。
無理をいって親に仕送りをお願いすることも結構ありましたね。
約10年芽が出なかったウェブデザインの仕事も、家族にとても迷惑を掛けました。
独身のときならまだしも、結婚をしてからは大変な毎日で周りに迷惑をかけてばかりでした。
夢を追うのは、とてもリスクが高いです。
私の先輩でもあり友人でもある人は、45歳の今でも夢を追っています。
かれこれ17年くらい夢を追っているのではないでしょうか。
正社員として働いているわけではなく、非正規雇用で毎月手取りで10万円ほどの収入を得ながら夢を追っている45歳です。
いつ叶うかわからない夢を17年も追っているというのは、人生においてリスク以外の何物でもないのではないでしょうか?
夢を追うのは辛い
- 「なんか俺、夢に向かって頑張っているけど辛い。」
- 「夢を追っているけど私って周りの友人達から置いて行かれている感じがする。」
- 「段々と辛くなってきたよ人生が…」
実は、夢を追っている多くの人が夢を追っている人生に対してとても辛くなってしまいます。
この夢を追っているけど辛くなってしまう感情ですが、私も夢を追っているときふと辛くなってしまうときがありました。
それも年を重ねるごとに辛くなる感情が多くあらわれました。
もしあなたが、現在夢を追っている29歳の若者だとしましょう。
あなたが男性であろうと女性であろうと29歳の若者だとします。
夢を追っているあなたの周りの友人や知人達は、普通に就職をして働いたり結婚をしていたりしています。
- 「うちの会社、ボーナスが少なくてさー。やんなっちゃうよ。」
- 「欲しい車買ったんだ!中古だけどね。」
- 「責任感が増えちゃう~!昇進しちゃったよーったく。」
周りの友人や知人達と飲みに行ったりすると、この様な話をされたりしませんか?
他にも…
- 「去年結婚したけど、旦那ったら何もしてくれなくてさー。」
- 「子供のことでまた妻と喧嘩しちゃったよ。」
- 「相手の両親と上手くいかなくてさー…」
仕事以外にも、家庭関係で周りの友人や知人達の話を食事に行ったりすると聞いたりしませんか?
夢を追っているあなたが29歳くらいにもなれば、この様な会話は友人知人達に会うと当たり前のように聞かされる話です。
これ、世間一般ではごく普通の光景でもあり話される内容です。
ですが、夢を必死に追っているあなたは話についていけません。
すると思うのです。
「周りの友人達は普通に暮らしていても幸せそうだ。夢を追っている自分って一体何なんだろう。」
周りの友人知人達は、職場や家庭の愚痴を話しています。
それでもそんな普通の日常を過ごしている友人知人達がとてもうらやましく感じるときが来てしまうんです。
夢を追っている今現在の生活が辛い…
そうあなたはきっと感じてしまいます。
夢って実は叶わないことの方が多いのです。
叶わないのですから、とても辛いですよね?
私もとても辛かったですよ。
今まで書いてきた話の内容は、実際に私自身が体験してきたことです。
本当に辛かったですよ。
自分自身は、夢に向かって頑張っているんだなどと当時は言い聞かせていましたが、本心はとても辛くて自分1人だけ何か置いて行かれてしまったような感じがしていました。
今現在、あなたがもし夢を追っているのであればちょっとしたら辛いと感じているのではないでしょうか?
夢を追うフリーターもいずれは就職
あなたが夢を追っていても、結果として就職することになることがほぼ100%といってもいいでしょう。
「いや、100%はないでしょう!」
などと思う人もいるとおもいます。きっとあなたもそう思っているのかもしれません。
しかし、夢って本当に夢で終わることが多いのです。
スポーツ選手になれる人って、1万人いれば10人くらいではないでしょうか?
さらにそこからオリンピックやワールドカップなどの、日本代表に選ばれる人ってさらに少ないのです。
私が目指していたプロのミュージシャンも、なれる人はごくわずか。
一度はプロのミュージシャンとしてデビューできたとしても、やり続けることができる人はごくわずか。
多くは引退して、就職をしています。
確かに、夢を追っている人の100%が夢破れて就職するわけではないかもしれません。
ですが、100%に近いのも事実です。
プロのバンドマンとしてデビューを目指し、インディーズシーンでCDを発売した当時私が好きだったバンドの方々がいらっしゃいます。
夢破れてから、就職をしたり資格を取ったり、または大学へ進学しなおしたりしていると話していました。
夢を追うことも人生で1度は体験してみることも良いと思いますが、夢を追いかけているときはその瞬間でしか生きていません。
その瞬間でしか生きていないというのは、必ず夢は叶うと思いながら生きているのです。
夢が終わってしまった後のことも考えておくのが人生においてはベストです。
夢を追いかけた末路とは
夢を追うことは素晴らしいことです。
素晴らしいことなのですが、いずれは夢を諦めて方向転換をしなければいけないときが必ずやってきます。
実は、夢を追い続けてしまった末路というのは最悪なのです。
途中で夢を追い続けることに対して何も考えず、方向転換できなかった人の末路は本当に大変です。
私自身は、若い頃にプロのミュージシャンを目指していたのですが、途中で挫折。
その後、ウェブデザイナーとして食べていきたいと思い頑張ってきたのですが、これでは食べていけないと諦めました。
ウェブデザイナーを諦めたときの年齢が、34歳でした。
なぜ諦めたのかといえば、妻と子供がいたからです。
「そろそろ35歳にもなるんだから、ちゃんとした正社員としての定職についてよ。」
と妻にいわれたのが、方向転換するきっかけになりました。
私自身は、これで何とか抜け出せたのですが、抜け出せず今も夢を追いかけている友人と知人の2人がいます。
1人は、45歳の今でも定職に就かずにずっとバンドをやり続けています。
活動資金などのお金は一体どうしているのだろうと不思議に思いますね。
そしてもう1人は、28歳から難関資格の勉強をし現在45歳。
勉強のために仕事はアルバイトとして、非正規雇用として17年も働き続けながら勉強しています。
2人とも、年齢を考えれば普通に家族がいてもおかしくない年齢です。
もし子供がいれば、高校生だったり成人している子供がいてもいい年齢です。
収入だって非正規雇用ですから、年収で200万円にすら届いていません。
どこかのタイミングで抜け出す必要があったのだと思いますが、ずるずると中年といわれてしまう年齢まできてしまいました。
後5年もすれば50歳になります。
夢を追いかけるのは素晴らしいことだと思います。
しかし、この様になってしまってもあなたは幸せだと言い切れるでしょうか?
夢を追いかけて叶わなかったときの末路は、後戻りできなくなる可能性がとても高いです。
まとめ
転職や人生の目標において夢は誰にでもあるのではないでしょうか?
しかし、夢は夢でしかありません。
夢見ていた仕事への転職を実際にしてみても、いざ経験してみたら自分がやりたい仕事ではなく逆に苦しんでしまい毎日になってしまったりします。
なりたい職業のために難関資格の勉強をしていても、適性が無い人がどんなに勉強しても受かることはありません。
投資と同じで、いつか必ず価格が上がると思って損切りできずにずっと下がり続ける資産を持ち続けるのと一緒です。
「これまで頑張ってきたから。」
などといって、途中で引き返せなくなってしまうのが夢追い人の人達の特徴でもあります。
もうだめだ、自分はよくやったとある時点で悟って下さい。
夢を追ったりチャレンジすることは大事ですが、ダメだ適性がないとわかったら潔く諦めることが人生では大事になります。
これを「決断」といいます。
あなたも幸せになれる決断をして下さい。
1979年生まれの就職氷河期世代の妻子持ち男のthelifeです。非正規雇用で数年間も働き続けた負け組であり、抜け出すために独立を考え行動するも挫折。それでも転職成功し現在はホワイト企業で働いています。年収240万円契約社員→大会社年商700億円へ転職成功→年商300億円医薬品ベンダー転職→大手商社系物流会社内定→残業の無いホワイト企業転職。実体験に基づく転職や人生の役立つ情報を提供しています。