ブラック企業は、あなたもご存じだと思います。
働いている職場で人権も無いような社畜として働かさせるのがブラック企業です。
そんなブラック企業とは反対に「ゆるブラック企業」という企業が実はあります。
これだけ聞くと…
「ゆるいのだったらブラック企業ではないんじゃないのか?」
というごもっともなご返事が返ってきそうですが、蓋を開ければブラック企業のようです。
もし、そんなゆるブラック企業へ入社してしまったらどうすればいいのでしょう?
実は、私も振り返ってみるとゆるブラック企業へ入社したことがあったのです。
ここでは、ゆるブラック企業がどの様な企業なのか。
そして、ゆるブラック企業へ入社してしまった私の体験談と、ゆるブラック企業でもし働いているのでしたら、今後どうすればいいのかお伝えしていこうと思います。
もしかしたら、ブラック企業よりも危険かもしれませんよ?
ゆるブラック企業 パープル企業とは?
まず、ブラック企業にはある程度の定義があります。
厚生労働省が正式に定義として発表をしているわけではありませんが、「確かめよう労働条件」にもブラック企業の記載がされています。
- 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課している企業
- 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識がとても低い
- このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う
ブラック企業には、一応ですがこの様な定義があります。
長時間労働に残業代が支給されないというのは、決定的なブラック企業の称号でもありますね。
それとは逆に、ゆるブラック企業というのはどの様な職場環境なのか。
ゆるブラック企業としての特徴としては、主に3つの特徴があります。
- 残業はほぼ無く長時間労働も無い
- 営業ノルマなども無く管理も甘い
- 仕事自体も単純作業で誰でもできる
この3つがゆるブラック企業(パープル企業)の特徴です。
「ブラック企業で日付変更線まで毎日働いている自分としてはうらやましいよ!」
正直、ブラック企業で現在働いている人からしたら、とてもうらやましいのかもしれません。
ブラック企業とは正反対の特徴があるのがゆるブラック企業(パープル企業)です。
だらだらと働きたい
仕事をしていると、あなたの職場にもこの様な最低な人が1人はいませんでしょうか?
「仕事なんてただ金が貰えればいい。」
「1番嫌いなものは仕事だ。」
「楽できれば仕事なんてなんだって良いんだ。」
私が昔働いていた職場にもいましたし、あなたが現在働いている職場にもいるかもしれませんね。
いわゆる「だらだら」と働きたいと本気で思っている人って一定数いるんです。
そんな人には、ゆるブラック企業は正直オススメです。
だらだらと実際に働けますからね。
私自身もゆるブラック企業で働いていたことがあります。
しかも、ゆるブラック企業とブラック企業が融合した企業でした。
朝は8時30分出勤が定時の出勤時間でしたが、何故か入庫した商品を棚積みしなければいけないので朝7時出勤。
退勤時間の定時は17時30分でしたが、何故か18時30分くらいまで仕事。
残業代は、全く支給されませんでした。
しかし、働き方というのはとても楽でゆるかったのです。
とても暇な職場でした。
全くといっていいほど、やりがいも無い職場でしたので毎日出勤するのが逆に苦痛でした。
少しでもやる仕事があると本当にありがたいと心から思える職場。
働き続けるのが嫌な人、だらだらと働きたい人には天国の様な職場かもしれません。
普通にしっかりと働きたい人には、地獄の様な職場がゆるブラック企業ですね。
ゆるブラック企業へ入りたい転職するには
もし、あなたがゆるブラック企業へ入りたい、転職したいと考えているならばオススメはしません。
正直オススメはしないのですが、それでも…
「だらだらと働きたいんだよ~。」
などと本気で思っているのでしたら、ゆるブラック企業へ転職するのもありかもしれません。
ゆるブラック企業への転職の仕方は、そんなに難しいことではありません。
履歴書と職務経歴書の書類を送って、書類選考を通過したら後は採用試験と面接を受ければいいだけのことです。
「え?それだけ?他に秘密があるんじゃない…」
別にゆるブラック企業だろうと本当のブラック企業だろうと、ましては優良企業だろうと大手企業だろうと採用までのプロセスはどこも一緒です。
私自身もゆるブラック企業へ転職したとき、至って普通に書類を送り1次面接、2次面接をして採用されました。
入社してから何とも楽すぎる仕事、正社員ではなくてもパートで十分できる仕事をさせられる単純作業。
企業も個人も成長が全くない、ゆるブラック企業だったというわけです。
ゆるブラック企業(パープル企業ともいう)への転職はオススメはしませんが…
書類選考をし面接をすればゆるブラック企業へは入社することがいたって普通にできますよ。
ゆるブラック企業の探し方
ゆるブラック企業へ入りたい!転職したい!
などとあなたが思っていても、ある質問があるのではないでしょうか?
「そもそも、どうやってゆるブラック企業を探せばいいの?」
私自身がゆるブラック企業へ転職したときは、ハローワークの求人を見て応募し入社しました。
これは、本当にたまたま転職して入社した企業がゆるブラック企業だっただけです。
ただ、もしあなたやあなたの周りにいる友人や知人の方が、だらだらと働きたいからとゆるブラック企業へ転職したいと考えているのでしたら、どの様に探せばいいのか悩んでしまうことだと思います。
正直、企業というのは実際に入社してみなければどの様な職場環境で、またどの様な人間関係や仕事内容など分かりません。
しかし、最近ではとても良いツールがあります。
「え?そんな良いツールがあるの!?」
あるんですよ…そんな夢の様なツールが。
それが「口コミサイト」です。
実はですね、転職関連の口コミサイトってあるじゃないですか?
以前に私が働いていた企業の口コミを見てみると…
これがビックリするくらいにほぼほぼ100%に近いくらいに企業の内情が書かれているんです。
「本当に~?」
などと疑いたくなる気持ちは分かりますが、これ同じ職場の中途採用仲間同士で実際に口コミサイトを見てみたら…
全て事実として書かれていたんですね。
これらの転職関連の口コミサイトを活用して、ゆるブラック企業を探すのが1番の方法なのではないでしょうか?
ゆるブラック企業の残念な働き方改革の末路とは
実は、ゆるブラック企業については、日経ビジネスで特集がされていました。
今一度分かりやすくゆるブラック企業を説明すると、「ブラック企業ほど忙しくないが、ブラック企業と同じで成長を感じられない。これではまるで”ゆるいブラック企業”だ。」
というのがゆるブラック企業に勤めている人から発信されているメッセージです。
特に若い世代から多く発信されているメッセージでもあり、働きがいが消えた職場への不満でもあります。
昨今では、給料よりも働き甲斐を求めている若者も多く、実際に私も若い頃は働き甲斐や仕事のやりがいを求めていました。
「一生仕事をしなければいけないのであれば、やりがいや働き甲斐がないとやってられない。」
その様に思っていましたし、実際に私自身が38歳の時にゆるブラック企業へ転職してしまったときには、本当にやりがいの無さに苦しんでしまいました。
実際に「働きやすさ」と「働きがい」には、違いがあるのだと思います。
「働きやすさ」というのは、あなたもご存じの通り年間休日の多さや残業の少なさなどになります。
私が20代のころに週休1日しか休みが無く、盆暮れ正月やまとまった連休も無く夜勤勤務をしていたときは本当に嫌でした。
職場や事務所も汚く、オフィスの綺麗さなど皆無。
今現在では、年間休日最低でも117日休め、残業も年間で20時間も無い働きやすいホワイト企業で働いています。
働きやすさとは逆に「働きがい」とは、あなた自身が仕事を通じて成長しているという実感を感じられること。
他には、あなた自身へ会社が裁量や責任などを与え、実際にあなた自身が考え行動していくことができ、自分の裁量で仕事ができるが責任も伴う職場環境であるかどうか。
指示・命令されて仕事をするのではなく、あなた自身が自ら考え行動できる職場環境であれば大いに働き甲斐のある職場です。
しかし、ゆるブラック企業では、働き方改革自体が残念な働き方改革への末路という結果になっている企業が多いのが実態。
企業というのは、「働きやすさ」と「働きがい」の両方を高めていくのが本来の姿です。
流通業で例えると、商流と物流が両輪で回っていかないといけないのと似ているのかもしれません。
働き方改革の「労働時間削減」という誰もが見やすい目標だけにフォーカスされてしまい、労働者が本来求めている「働きがい」が失われ「働きやすさ」のみ取り組んでいる企業が多いように感じます。
元々「ブラック企業」とは…
「今日も日付変更線を超えて働いてしまったよ…」
「毎日15時間労働。休日は月に2回っす…」
「連休何て夢のまた夢…」
などというような過酷な環境がブラック企業です。
働きやすさも働きがいも無いような職場を撲滅するべく働き方改革なるものがスタートした一方で、「ゆるブラック企業」などという働きやすさはあれど働きがいが全く無い職場も問題視され始めているのです。
毎日残業も無く定時で変えることが出来る反面、何も得るものが無い働いていても成長が感じられない企業での労働も、とても問題なのではないかと思います。
まとめ
もし、あなたがゆるブラック企業へたまたま入社してしまったら2つの選択肢があると思って下さい。
- だらだらと働いても給料が貰えるから良い
- このまま成長も何も感じられないまま過ごしたくないから転職
この2つの選択肢があります。
正直、働くことにおいて人間はこの2種類に分類されるといってもいいかもしれません。
私が昔、働いていた職場にもいましたが、48歳にもなって本当に仕事がやりたくない人というのがいました。
逆に、60歳で定年退職しても取引先へ転職し、単身赴任で隣の県へ行きバリバリ働いている人もいました。
あなたがどちらでもいいと私は思っています。
若い頃は、「だらだら働いている奴なんて最低だ!」と私も思っていましたが、人間というのは所詮は人によりけりで生き様も違います。
だらだらと働き成長も昇給もあまり無い企業で働き続けたいのでしたら、ゆるブラック企業で働いたほうがあなたは幸せだと思います。
しかし、成長とやりがいを感じて定年までの永い時間を働きたいのであれば、ゆぶブラック企業にいるあなたは転職をしてください。
公開をしない仕事人生を送りましょう。
1979年生まれの就職氷河期世代の妻子持ち男のthelifeです。非正規雇用で数年間も働き続けた負け組であり、抜け出すために独立を考え行動するも挫折。それでも転職成功し現在はホワイト企業で働いています。年収240万円契約社員→大会社年商700億円へ転職成功→年商300億円医薬品ベンダー転職→大手商社系物流会社内定→残業の無いホワイト企業転職。実体験に基づく転職や人生の役立つ情報を提供しています。