転職活動をして苦労してせっかく入った企業。
その企業での仕事が上手くいかないので辞めたい。
「もう限界だ!」
「こんな会社だとは思わなかったよ。」
「なんてひどいんでしょう~。」
きっと転職経験のあるあなたも、そんな風に思ったときもあると思います。
転職したばかりのあなたは、もしかしたらこの様に思っている時期ではないでしょうか?
前職が昇給もボーナスもないブラック企業だから転職したという人もいることでしょう。
1ヶ月の残業時間が200時間を超えても、全くといっていいほど残業代が支払われない人もいることでしょう。
みなし残業を超えても残業代が支払われない企業だったり、毎年の定期昇給もボーナスもない企業であったり。
挙句の果てには、年間休日も70日ほどしかないというブラック企業で働いている人。
そんな最悪の状況から脱出するために始めた転職活動。
「こうなったら転職活動をし、新しい企業に採用されて幸せな会社員人生を構築するぞ!」
そして転職。
新しい企業で働き始めてみたものの、聞いていた話と違うし職場の環境もなんだか思っていたものと違う。
そこであなたは思うのです。
「辞めたい…。」
この様に思ったりしていませんか?
実は、この感情というのは誰にでも訪れる感情です。
私もホワイト企業にせっかく転職できたときも、あることがきっかけで辞めようかなと思ってしまう感情に苛まされてしまうときが多々ありました。
転職したけどうまくいかないから辞めたいと思ったとき、そんな感情を抱いているならば是非読んでください。
目次
仕事辞めたい、転職したばかりなのに
何通も企業へ書類を郵送し、面接を繰り返した中で決まった転職先の企業。
しかし…
「仕事辞めようかな~。」
「せっかく苦労して転職したのに、うまくいかないから辞めたい。」
「転職したばかりで辞めたいって最低かな?」
実は、この転職したばかりで仕事を辞めたいと思う感情って、普通の感情なんです。
意外と思った方も多いと思いますし、そうだよねと賛同してくれる方も多いと思います。
転職したばかりというのは、慣れない環境で一から再び新しい仕事のための勉強や研修が始まります。
人間関係も一からスタートですし、転職して住む場所が変ったのならば、それこそ住んでいる場所にどの様なお店があるのかなども新規からのスタートになります。
今までの環境を捨て、新しい環境を手に入れたんです。
慣れるまで、そして馴染むまでには時間がかかるので、転職したばかりなのに仕事を辞めたいと思うのは誰にでもある感情になります。
転職して辞めたいと思ったのが1週間後なら
もしあなたが、苦労して転職した会社に勤めだして1週間が経過したそのとき!
おもむろに会社を辞めたいと思ってしまったのならば…
「なんか思っていたのと違ったな…。」
「何だかやっていける自信がないよ~。」
「やばい…本当にやばい。」
その辞めたいという感情にしたがって、実際に退職してしまうのはとてつもなくもったいないです。
1週間での退職を考えるのは、正直馬鹿げた行動だと思います。
今まで働いていた環境というのは、その職場環境がブラック企業であろうとも慣れていた環境であるわけです。
とても慣れていた環境から、全く新しい環境へ飛び込むのが転職です。
実際に働く仲間も変わり、人間関係も一から築き上げなくてはいけません。
今まで通用していた社内ルールも通用しませんし、通勤の道路も変ったり転職によっては住む場所も変ったりするわけです。
あなたが思っている以上に、とてつもなく慣れない環境に飛び込むのが転職なのです。
誰だって1週間ほど新しい会社で働いた時には辞めたいと思う気持ち、感情が出てくるのは当たり前のことなのです。
ですので、その転職して1週間で辞めたいと思ってしまう感情が出てきてしまうのは、当たり前の感情として捉えてください。
転職5回してきた私もそうですから。
決して、1週間で現れてしまった辞めたいという感情に素直にしたがって、せっかく苦労して転職した会社を辞めてはいけません。
転職して3ヶ月だが辞めたい
何度も求人へ応募書類を郵送し、苦労して転職に成功した会社に勤め始めて3ヶ月。
苦労して転職したものの、思っていた仕事と違うし、会社の環境も思っていたものと違った。
まだ転職して3ヶ月した経っていないが、辞めたいと思う。
これも多くの転職者が、新しい会社へ勤め始めて思う感情です。
私もそうでした。
転職して、年収が前職よりも60万円もアップしたにも関わらず、3ヶ月目には「やはり辞めようかな?」と思うことがありました。
人間というのは、節々で色々と気持ちに変化が現れてしまう生き物なのだと思います。
最初の壁を突破すると、少しの時間を置いてから次の壁が現れる。
年収が60万円もアップしたにも関わらず、3ヶ月目にはやはり辞めようかなと私も思ってしまいましたが、多くの転職して年収をアップした方も3ヶ月目くらいには辞めたいと思う方が多いでしょう。
人間というのは、3ヶ月働いてみて慣れてくるもの…だと思いますか?
正直、3ヶ月程度では慣れてくるとはいえません。
転職してたったの3ヶ月ですよ?
まだまだ覚える仕事もたくさんあることでしょうし、覚えなければいけない取引先との関係もあるでしょう。
それに、今まで先に働いていた仕事仲間との、人間関係も3ヶ月では分かりかねるのが事実なのではないでしょうか?
「あの人とは、うまくやっていけないと思う。」
そんな風に思っていた人が、実は1番の理解者になってくれる可能性も大いにあります。
転職をして3ヶ月が経過して分かるのは、自分が所属している部署の雰囲気や人間関係だけです。
たったのそれだけが分かった程度で、苦労して入社した転職先を辞めてしまうのはいけません。
転職したが辞めたい。半年経過後なら辞めて良い?
苦労して入社した転職先。
転職したが辞めたいのです。あ、半年は経過しましたが…
先に結論を言ってしまいましょう。
半年といえば長く感じる方もいるかもしれません。
ですが、3ヶ月経過もそうですが、半年経過も転職してから何がいいのか分からない状態だと思います。
もし、あなたに恋人ができて半年でその大好きな恋人の全てが分かるでしょうか?
仕事というのは恋人と同じだと思います。
すぐに好きになるけれど、本当の姿はすぐには見えてこないということです。
「この会社良さそうだな!」
と思う感情と…
「あぁ、この人すごく良さそう。好きになってしまうかも!」
と思う感情。
あまり違いは無いのだと思います。
しかし、実際に入社して働いてみたり、実際に告白をして交際をしてみて分かることってとても多くありますよね?
たったの半年で全てが分かるわけではないのです。
転職して半年ですと、仕事にもだいぶ慣れてきて要領よくこなせている時期なのではないでしょうか?
職場の食堂を使ったり、少しではあるけれども他の部署の方々とも話ができるようになっている時期なのだと思います。
転職というのは、順応です。
あなた自身の身体に馴染むまでには、時間がかかるということをしっかりと認識してください。
転職したけどすぐ辞めたというのは良くない
正直に言いますと、転職をしてすぐに辞めたというのは良くないことです。
苦労して履歴書などの応募書類を送り、面接をして他の応募者を潜り抜けて内定を貰った転職先をすぐに辞めてしまいたいと思うのは、とてももったいない行為です。
誰だって、希望をもって転職した企業に対して良いことを思っているはずです。
ですが、企業というのは良いことばかりではないのがほとんどです。
面接時に提示してくれた年収はしっかりと払っていてくれていても、アットホームだといわれていた社内は、まったくといっていいほどアットホームではなく、各部署の間で連携など全く取れていなかった。
実際に働いてみないと分からない事なんて、たくさんあるのが転職というものです。
転職して良くなることということが、自分が思っていたことの100%中70%がそうであるならば、それは成功の転職だと理解しましょう。
もう少し付け加えるならば、転職してすぐに辞めてしまってはあなたの経歴に傷が付いてしまいます。
せっかく転職をしたけど、会社の業績が悪くてリストラになったなどという理由が無い限りは、すぐに辞めてしまった経歴はマイナスの評価にしかなりません。
転職してもとりあえずは一年働いてみる
転職してもすぐに辞めたいと思った時は、とりあえずは一年は働いてみることをおすすめします。
一年働けば、その会社がどの様な会社でしっかりと成長曲線にある会社なのかもわかります。
ボーナスは転職時に提示された金額がしっかりと支払われるのか、また昇給があると面接時には言われているが実際に昇給はあるのか、はたまた昇給の金額平均はいくらくらいなのかといったことが全てわかります。
どの様な会社でも一年働けばある程度のことはわかります。
会社の業績だったり、社内の人間関係だったり全てがわかります。
私自身も一年ではないですが、この会社辞めようかなと思っていた時に、新しい期が始まりました。
その時に会社の方針で少しづつ会社の待遇を良く改善していくという役員達からの説明があり、家族手当等の福利厚生がアップしました。
年間で10万円近くアップしました。
転職したばかりというのは、慣れないことがとても多く心がくじけそうになるものです。
会社に慣れるまでには三ヶ月、そして会社のことがしっかりと理解できるまでには最低でも一年はかかります。
とりあえずは、一年間は我慢して働いてみてもいいのではないでしょうか?
転職が本当に失敗で辞めたいなら退職へ突き進もう
しかし転職した結果が、本当に失敗であって本気で辞めたいと思っているのでしたら、退職をすることをおすすめします。
退職へ向けて突き進んでいくべきでしょう。
仮に転職して一ヶ月で失敗だと思ったのでしたら、それは間違いです。
一ヶ月で会社の何がわかるのでしょうか?
先ほども書きましたが、一年間は働いてみないと実際はわかりません。
しかし、半年ほど働いてみて、採用時の条件と著しく違っていたというのでしたらすぐにでも次の転職先を見つけて退職準備をしましょう。
残業代はしっかりと全額払うといいながら、まったく残業代を払ってくれない会社。
休日は年間で120日あるといいながら、週に1日しか休めない会社。
ボーナスはしっかりと年間で4ヵ月分支払っているといいながら、4ヵ月分の半分も支払わない会社。
これらの様な採用時の条件とあまりにも乖離していた、実際は求人詐欺とも言えるような待遇の会社だったというのでしたらすぐにでも転職活動を再開した方がいいでしょう。
そんな酷い会社であなたの貴重な時間を使う必要は、まったくといっていいほど無いのですから。
働くというのは、人生のほとんどの時間を過ごす場所です。
酷い会社で多くの時間を過ごし、不幸せな人生を歩む必要はまったくありません。
転職活動は逃げではなく、攻めです。
今の現状が不幸せなのでしたら、攻めて攻めて幸せになれる転職先を見つけていきましょう。
まとめ
転職したばかりというのは、意外と多くの人がすぐに辞めたくなる衝動に襲われます。
慣れない環境だったり、新しい人間関係の構築。
今までの職場環境を全て捨て去って、新しい職場環境で1から自分自身を作り上げていかなくてはいけません。
その辛さといったら、転職経験者の人は分かるのではないでしょうか?
だからといってすぐに辞めてしまうのはいただけません。
慣れないのは当たり前。
しかし、慣れてからやはりこの会社は違うと思ったときは、再び転職活動を再開すればいいだけ。
最低でも1年は働いてみた方がいいでしょう。
そうでなければ、新しく転職した会社のことは分かっては来ません。
まずは、あなたが会社に慣れるための行動をしていきましょう。