あなたの働いている職場にも、いないと困る存在が必ずいるのではないでしょうか?
「あいつがいるからうちの部署は回っているもんさ!」
「〇〇さんがいなきゃ困ります。」
「業績が良いのもあの人のおかげです。」
こんな感じで、あなたの会社にもいないと困る社員という存在がいることでしょう。
しかしあるとき…
辞められたら困る存在「お世話になりました。辞めさせてください。」
何て思ってもいなかった退職という最悪の事態が起こることがあります。
実は、辞められたら困る人には8つの特徴があるのです。
その8つの特徴を知ることができれば、未然に退職を防げる可能性があるのです。
職場にいないと困る存在に、辞められては困りますよね?
それでは、お伝えしていきましょう。
職場に心当たりがあるあなたは、ぜひともこれから先を読んで下さい。
目次
いないと困る存在が職場には必ずいる
働いていれば分かると思いますが、会社にはいないと困る存在という人がいます。
いないと困る存在ですから、当然仕事ができる従業員のことであることはいうまでもありません。
職場というのは、様々なルールのもと業務が行われています。
誰もができるようにと、標準化され手順化されていることが多い仕事内容。
けれども、そんな標準化や手順化されているにもかかわらず、仕事のできない人もチラホラいるのが職場の悲しい現実。
しかし、標準化や手順化など関係なくバリバリ仕事をこなしていく優秀な人がいるのも現実。
何もかもを任せられる存在が、職場には一定数いるのです。
そんな任せられる存在が、いないと困る存在の社員です。
具体的に、いないと困る存在の社員というのは…
職場にいないと困る存在
- 指示される前に仕事を完了している
- とにかく仕事が早い
- 困ったときに助けてくれる
- トラブルが起きても乗り越えてくれる
- ほおっておいても取引先とのトラブルを起こさない
- 勝手に成長していく
これらの特徴が、いないと困る社員にはあります。
本当に、この様な人材が職場からいなくなるのは困りますよね?
逆に、いないと困る社員がいない会社は、最低最悪な会社です。
ブラック企業などはその典型でしょうが、そんなブラック企業にもいないと困る社員がいつのも事実。
あなたの会社にも、そしてどの様な会社にも、いないと困る社員は必ずいるのです。
辞められたら困ると言われた
新卒から3年目には、3割の新卒入社社員が退職するというデータがあります。
新卒3年目「すみません所長。実は退職しようと思っていまして…。」
所長「え!?本当にか?辞められたら困るんだ。考え直してくれないか?」
昔働いていた職場で、実際に交わされていた会話です。
この新卒社員は、新卒の頃の研修時に私が商品管理を教えていた人物でした。
さらに中途入社の場合も…
中途1年目「部長。すみませんが私にはこの会社の雰囲気が合わないようです。」
部長「まさか退職を考えているんじゃないだろうね?」
中途1年目「申し訳ありませんが、次が見つかっていまして…。」
部長「本当に!?君が来てくれたからこの会社も雰囲気が良くなると思っていたんだよ。考えは変わらないの?」
この中途入社の話は、私の実体験です。
部長は、本社の役員にも掛け合って私の待遇を良くしようとしてくれましたが、結局は上手くいかずに私は退職しました。
余程の無能な社員以外は、辞めるときに困るといわれることが多いです。
なぜならば、辞めてしまう社員の仕事が他の社員にのしかかってくるからです。
それは困りますよね?
そのため、辞めるときには上司や会社から困るといわれることが多いのです。
辞められたら困るので引き止める
辞めるときには、多くの場合で引き止められます。
退職を考え直すようにいわれます。
私の先輩も、12年間働いてきた会社を辞めると決心し、辞めることを上司に伝えたところ…
上司「12年間も務めてきたのだから、辞めるなんて考えないでくれないか?」
と上司からいわれたそうですが、結局は退職しました。
上司や会社が辞める社員(無能ではない)に対して、引き止める理由としてはいくつかあります。
辞める社員を引き留める理由
- 人手が足りないから
- 新しい人材に対して1から教えるのが面倒
- 求人にコストがかかるから
この3つが主な理由でしょう。
ただでさえ人手が足りない昨今です。
人出の流出は、是が非でも企業側とすれば避けたいことになります。
仮に引き止めが上手くいかず、社員が辞めていってしまった場合。
足りなくなった人材を補うために、新たに求人をしなくてはいけません。
求人には、コストがかかります。
お金も時間もかかるわけです。
そして新しく採用した人材への教育もしなくてはいけません。
新しく採用した人材ではなくても、他部署から異動させてきた場合にも教育が必要です。
何から何まで、お金も時間も労力も奪われてしまうのです。
だからこそ、余程の無能社員ではない場合では、辞めていく社員の引き止めが発生するのです。
辞められたら困るくせに待遇が悪い
辞められたら困る!
と本気で思っている会社に限って、待遇が悪いということが実は多かったりします。
「うちの会社も慢性的な人手不足だから辞めないでくれ。」
「お前を育てるのにいくらかかっていると思っているんだ!」
「業務負担が増えてしまいます。辞めるのを考え直してくれませんか?」
この様な感じで、辞めていこうとする社員に対して引き止めの話をしてきます。
しかし、辞められたら困るくせして会社での待遇が悪いというパターンがとても多いのです。
社員A「こんな待遇なら誰だって辞めるよ。」
という具合にです。
どの様な感じで待遇が悪いのかというと…
会社の待遇悪いリスト
- 営業職だからと残業代は営業手当に含まされている
- 毎月100時間の残業をしても支給されるのは45時間分まで
- 始業開始時間が8時30分からにも関わらず暗黙の了解で6時出社
- ボーナスは夏冬合わせて1ヵ月分だけ
- 基本給の昇給が全くない
- 退職金の積み立てがない
- みなし残業15000円以上は支払われない
- 長時間労働が当たり前
これらの様な待遇の会社で、あなたは長く働き続けたいと思いますか?
誰だって辞めていきます。
私もそうでしたし、同期もたくさん辞めていきました。
社員に辞められたら困る企業ほど、辞めていってしまうような悪条件が整っているのです。
社畜の様にこき使い、そして辞めると言い出すと困るからと引き止める。
待遇が悪い会社にいわれるこちらが本当に困ってしまいます。
辞められたら困る人ほど辞める
会社というものは不思議なもので、辞められたら困る人ほど簡単に辞めてしまいます。
もう見切り発車でさっさと辞めてしまいます。
辞められたら困る人というのは、会社にとっても貢献してくれている社員です。
貢献してくれているのです。
辞めてほしくないですよね?
貢献しているということは、仕事ができる社員ということです。
「お前に辞められたら困るんだよ!」
「君ほどの仕事ができる社員、他にはいないんです。」
「給料少し上げるから何とか考え直してくれないか?」
会社側もあの手この手を使いますが、辞められたら困る人ほど辞めてしまいます。
仕事ができるが故の辛さとでもいいますでしょうか。
会社の悪い部分しか見えなくなってしまうのです。
仕事ができる人ほど、妥協ということができない傾向にあります。
そして、自分が幸せになれる場所はここではないとすぐに見切りを付けてしまいます。
辞められたら困る人なのですから、ダメな会社で働かなくても引く手あまたであるのです。
辞められたら困る人特徴8つ
会社内で辞められたら困る人には、大まかに8つの特徴があります。
この8つの特徴のどれか1つでも持ち合わせていれば、社内評価はとても高いのではないでしょうか?
逆に、これら8つの特徴を1つも持ち合わせていない社員は、紛れもなく仕事ができない無能社員です。
私も経験がありますが、本当に無能で困りました。
しかし、この8つの特徴のどれか1つでも持っていれば、物凄く優秀とまではいかなくても、頼りになる存在であることは間違いないでしょう。
それでは、辞められたら困る人8つの特徴をお伝えしていきます。
1.仕事がしっかりとできる
これはもう断然トップの特徴です。
与えられた仕事をしっかりとできるということです。
実は、会社というのは意外と仕事がしっかりとできている人の方が少ないのです。
- 凡ミスばかりを繰り返す
- 言われたことしかやらない
- 社員の立場でパートに頭が上がらない
などなど。
仕事ができる人に対する周りの評価というものは、高いのは当たり前。
毎日の仕事を当たり前にこなすというのは、実はとてもすごくありがたいことなのです。
だからこそ、辞められたら困る特徴の断然トップでもある理由なのです。
2.社内でも重要なポジションにいる
社内でも顧客との折衝の重要ポジションにいる社員。
人材育成や人材採用という重要なポジションにいる社員。
この様な、会社内でも重要なポジションにいる社員が辞めてしまっては大変です。
重要なポジションにいる社員ほど、顧客や協力会社は会社ではなくその社員と取引をしていることも多いからです。
実は、私が以前に働いていた会社でも実際に起こった事例があります。
協力してくださっていた倉庫会社の営業本部長が退職しました。
社内での権力争いに巻き込まれ、営業本部長としての立場を追われてしまったのです。
私の働いていた会社にも退職の挨拶に来てくれましたが、他の企業からヘッドハンティングされたそうで、そちらの企業で今後はお世話になるとお話ししてくれました。
そうしたら数カ月後。
当時の私の部長は、お世話になっていた営業本部長がいた会社から取引先を変えてしまったのです。
部長「あの方がいたから取引をしていたんだよね。〇〇営業本部長が新しい会社に移ったとこと取引を新たにするよ。少し高いけどね。」
重要なポジションにいる人ほど、指名で仕事をお願いされることが多いのです。
辞められては困ってしまいます。
3.性格が良くて面白い
性格が良い人は、どこの部署へ行っても重宝されます。
さらに、その性格が面白ければなおのこと重宝されます。
性格が良い人というのは、場を盛り上げたり楽しませてくれます。
「あの人と一緒の部署で仕事がしたいよね。」
「性格が良いっていうのは最高ですよ!」
「面白いあの人と仕事がしたいよね~。」
性格の良さというのは、どこの部署やどこの会社へいっても必要とされます。
正直、仕事があまりできなくても、性格の良さだけで会社からは必要とされるくらいですから。
けれども、性格の良さを持ち合わせている社員の人というのは、逆に雰囲気の悪い職場を嫌います。
本当にビックリするくらいに徹底的に嫌います。
だからこそ、性格の良い人が定着しない会社というのは、ブラック企業である可能性が高いのです。
芸能界やその他の著名な業界も一緒です。
性格の良い人というのは、やはり人気者になりますから重要なのです。
4.周りから頼りにされている
同じ部署の部長や課長、同僚から頼りにされている社員ほど辞められたら困ります。
頼りにされている社員というのは、他の部署からも頼りにされています。
さらには、社長や役員などの経営陣からも頼りにされています。
頼りにされているということは、安心感があるということです。
仕事ではこの安心感というものがとても重要です。
「そんなに安心感って重要なのですか?」
と思っているあなたへ。
仕事での安心感がないパターンをいくつか紹介しましょう。
仕事での安心感がないパターン
- 任せた仕事を再び上司へ戻してくる
- 期日までに仕事を終わらせてくれない
- 自分1人で何でも抱え込んでしまう
- パートさん達にしっかりと指示ができない
- 顧客からの信頼感が著しく低い
- できると豪語するものの結果が酷い
どうでしょうか?
この紹介した安心感がないパターンの1つでもあったのならば、安心して仕事を任せることなんてできないのではないでしょうか?
だからこそ、仕事を任せられる頼りになる社員というのは、本当に貴重な存在といっても過言ではありません。
頼りになる存在という社員がいて、会社は成り立っているといってもいいくらいです。
そんな頼りになる社員が辞めてしまっては、元も子もないのではないでしょうか?
5.取引先など相手のことを思って行動できる
顧客である取引先のことを優先して行動できる社員は、本当に素晴らしいですよね。
また、こちらが顧客の立場であっても、協力会社などの取引先のことを思って大事に行動できるのも素晴らしいです。
そんな社員は、本当に会社のために行動しているわけです。
会社というのは、取引先があってこそ事業が回っていきます。
社員の中には、顧客に対してあまりよろしくない対応をする者もいます。
協力会社に対しては、時には酷い対応や言葉を浴びせてしまう社員もいます。
この酷い行動によって、取引自体が無くなってしまう可能性だって十分ありえます。
自分の仕事よりも、取引先を優先して行動できる。
この様な素晴らしい社員は、辞めてもらっては困りますよね?
なぜならば、社員教育でどうにかなるものでもありません。
相手に対しての気づかいなどを思っての行動というのは、人間性によるところが大きいのです。
会社は、そんな社員を大事にしなければいけませんよ。
6.論理的に考えて仕事を進めることができる
論理的に、仕事をきちんと道筋立てて進められる社員。
そんな社員は、仕事を優先して任せられることができます。
仕事の道筋、ストーリーとでもいいますでしょうか。
論理的にストーリーを立てて仕事ができる社員というのは、ミスをすることも圧倒的に少ないです。
逆に、無能な社員はストーリーを立てることができません。
論理的に仕事を進めていくことができないのです。
私が現在働いている会社でも、論理的に仕事を進められない社員がいました。
私「明日の現場は〇〇さんが1人で仕切るんだから、仕事の流れをストーリーとして考えていた方がいいよ。」
〇〇さん「いやぁ、ストーリーって変化していくからさ。考えても無駄だよ。明日になって考えるさ。」
私「だからある程度の流れを論理的に考えておかないと!考えておくから軌道修正も出来るんだよ。」
〇〇さん「まあそうだけど…。」
会社で働いている社員の中には、仕事を行き当たりばったりで考えている者もいます。
全くといっていいほど、計画性がなく仕事をしています。
これでは業務は回りません。
論理的思考で仕事を進められる社員は、任せて安心な社員なのです。
7.失敗してしまった経験を糧にして成長できる
人間というのは、誰しもが失敗を必ずします。
その失敗してしまったことに対して、人間というのは2つの捉え方のどちらか一方を選択します。
自分の失敗と捉える人
周りがいけないなど言い訳をする人
この2つの捉え方に分かれます。
仕事のできない無能な社員ほど、失敗に対して言い訳します。
仕事での失敗の言い訳
- 自分に任せた上司が悪い
- 周りのサポートが無かった
- 指示がないからできない
- 教えてくれない会社がいけない
- 確認しろといわれていない
これらの様に、無能な社員ほどミスをすれば言い訳が口からまずは飛び出してきます。
逆に、仕事ができる優秀な社員ほど、失敗を次の糧に活かします。
失敗すると落ち込みますよね?
しかし、次は落ち込みたくないからと失敗をしないようにするにはどうすればいいのか真剣に考えます。
だからこそ、失敗をしなくなっていくのです。
仕事ができる社員というのは、基本的に失敗をしない社員のことを指します。
やってしまった失敗を、次はしなくなっていく。
成長していく社員の特徴です。
8.トラブルに対しても臨機応変で柔軟性がある
会社で働いていると、様々なトラブル対応があります。
本当にトラブルというものは、好きにはなれません。
日頃、会社で勤務しているとどの様なトラブルがあるかといいますと…
仕事でのトラブル一覧
- 顧客から突然の納品内容変更
- 協力会社から納品する商品を間違えた
- 台風や大雪などの自然災害
- クレーム対応
- 社内で発生した問題
これらのトラブル。
あなたの会社でも、きっと発生することがあるであろうトラブルではないでしょうか?
そんな必ず発生してしまうトラブルに対して、臨機応変に対応できる能力というのは、一筋縄では手に入れることはできません。
経験も必要ですが、自らのセンスと学ぶ努力によって培われていくものです。
トラブルというものは、働いていれば必ず職場で起きるものです。
私も散々、トラブルに見舞われてきました。
トラブルに対する柔軟性を持ち合わせている社員というのは、本当に頼もしい限りです。
まとめ
ここまで、辞められたら困る人の特徴などについてお伝えしてきました。
「おいおい~。辞めないでくれよ!」
「業務が回らなくなってしまいます。」
「君が来てくれたおかげで雰囲気が良くなってきたのだけれども…退職?」
残念ながら、辞められたら困る人ほど会社を退職してしまう現実問題があります。
けれども、誰だって会社を辞めたくはないと思っているはずなんです。
なぜならば…
再び転職活動をするにも、相当のエネルギーを必要とするからです。
履歴書と職務経歴書を郵送し、書類選考が通れば面接。
面接からの、2次面接や3次面接を通過して、ようやく内定をもらえる。
これって本当に大変な作業なんです。
私自身も、転職経験者なので分かりますよ。
- 書類選考
- スカイプで1次面接
- スカイプで2次面接(部長と)
- 東京の本社で役員4名と3次面接
という流れの面接をしたことがあるので分かります。
こんな大変な思いを再びするのにもかかわらず、辞めてほしくない社員が退職してしまう。
その様なことがないようにしていきたいものです。
辞めてほしくない社員が、辞めていってしまう会社につとめているあなたへ。
社員の定着率の改善努力をしていきましょう。
そして、あなたが辞めたくなった場合。
相当なエネルギーを使う転職活動を始める前に、会社に変わってもらう交渉から始めてみてはどうですか?
それからでも転職は遅くはないはずですよ。
1979年生まれの就職氷河期世代の妻子持ち男のthelifeです。非正規雇用で数年間も働き続けた負け組であり、抜け出すために独立を考え行動するも挫折。それでも転職成功し現在はホワイト企業で働いています。年収240万円契約社員→大会社年商700億円へ転職成功→年商300億円医薬品ベンダー転職→大手商社系物流会社内定→残業の無いホワイト企業転職。実体験に基づく転職や人生の役立つ情報を提供しています。