「正社員の仕事がなくて大変だったな…。」
そんな就職氷河期。
企業が新入社員の採用などを急激に減らしてしまい就職難民がたくさん出ていました。
私も就職氷河期世代。
とにかく、正社員として働くということが目標という時代でした。
- 大学を卒業しても派遣社員
- 契約社員しか募集しない企業
- 正社員でも最悪の待遇
これらが当たり前だったのが就職氷河期でした。
まさに「地獄絵図」です。
とはいっても、就職氷河期世代にも格差はあるのでしょうか?
一番ひどい時代はいつだったのでしょうか?
その真実と、一番ひどい就職氷河期世代のストーリをお伝えいたします。
就職氷河期世代はいつからいつまでの年代なのか
日本人の学生が卒業した年に、色々な経済情勢がありました。
その中でも、就職氷河期といわれた世代は本当に辛い経済状況。
せっかく大学を卒業したにも関わらず、正社員としての就職ができなかったり、自分の本意ではないブラック企業へ正社員だからと不本意な就職をしてしまった世代なのです。
「ところで。就職氷河期世代っていつからいつまでをいうの?」
そんな就職氷河期とは、世間一般でいうバブル崩壊後の1993年から2005年卒業で就職活動に差し掛かった年代を指しています。
経済が右肩上がりだったバブルの崩壊を受け、ほとんどの企業の有効求人倍率が1を割ってしまったのです。
この後、約10年近く就職難が続くことになってしまいました。
この期間に就職活動を強いられた世代を、就職氷河期世代と呼びます。
高卒では1975年から1985年ごろに、大卒では1970年から1980年に生まれた人達が主に該当します。
新卒者の多くが就職先が決まらず、アルバイトや派遣社員として大勢働き始めました。
ちょうどこの時期に、フリーターや派遣労働といった非正規雇用者が多くなったのです。
私も就職氷河期世代なので良く分かります。
私もフリーターでした。
私の友人達もフリーターや派遣社員などでほとんどが働いていました。
1975年から1985年生まれの年代が、主に就職氷河期世代といわれています。
就職氷河期世代の中でも一番ひどいのはいつの年代?
1975年から1985年生まれの年代が就職氷河期世代といわれていますが、その年代の中でも一番ひどい年代というのはいつなのでしょうか?
正直、どの年代も大変だったとは思います。
例えば学校などの調査結果によるとこの様に伝えられています。
調査結果によると1991年の81.3%をピークに低下を続け、2003年には55.1%(専門学校の就職率は76%)と最低記録を更新し、就職氷河期の中でも最も就職率の低い時期となった。2000年には大学卒業者の22.5%が学卒無業者であった。
私の実感ともとてもリンクしている調査記事です。
特に2000年から2002年の時期は、就職するのがこんなにも難しいのかというくらいに求人がありませんでした。
1人採用のところに20名が応募してしまうくらい大変な就職難。
企業によっては、女性は採用するが男性の採用は見送る企業もありました。
理由としては、女性は結婚を機会に退職していく可能性があったからです。
私もアルバイトで数年間生活をしていましたし、せっかく大学を卒業した友人達の多くも派遣社員で数年間働いていました。
5年間も正社員としての仕事が決まらないなど当たり前の時代です。
1998年から2002年卒業の年代の氷河期世代が、現在でも非正規労働者として苦労をしています。
バブルが崩壊して徐々に不景気の波が押し寄せてきて、その波が一番直撃した年代でもあります。
私も友人にも47歳非正規労働15年という人がいます。
一番ひどい年代ですので、とにかく尾を引いてしまっている人が少なくないのです。
就職氷河期のワースト世代
就職氷河期世代の一番のワースト世代。
それが1998年から2002年卒業の年代でしょう。
バブル崩壊の一番の直撃を受けてしまった年代です。
1998年前の年代も2002年後の年代も、就職にはかなり苦労していました。
けれども、一番のワースト世代は1998年から2002年卒業の年代です。
就職氷河期ワーストあるある
- 企業が採用を急に縮小し始めた
- 倍率が30倍などは当たり前
- 派遣労働が一般化してきた時期
- 大卒でも希望の仕事には就けない
- ブラック企業が増えてきた時期
- 長時間働いても見合った給料が支払われない
この様なことが起こり始めた時期でもありました。
ブラック企業の走りがスタートした時期でもありました。
1986年からスタートした派遣会社も、この1998年から2002年の間に急速に伸びてきてしまいました。
日雇い派遣というものが当時はとても流行っていましたね。
私自身も、ちょうどワースト時代の就職氷河期世代です。
当時の求人誌を振り返ってみても、派遣労働の求人が半分以上は占めていました。
そんな就職氷河期ワースト世代である1998年から2002年卒業の年代の多くは、悲しいことに今でも苦しんでいる人が大勢いるのです。
また、就職氷河期のあの時代に不本意ながら正社員として就職してしまったブラック企業で、今もなお苦しみながら働いている人も大勢いるのです。
「もう俺のことはいいからほっといてよ…。」
47歳非正規労働の友人の言葉です。
就職氷河期世代は諦めている人がいる
就職氷河期世代の中には、もう自分は非正規雇用から抜け出せないと諦めている人も大勢います。
「贅沢はいわない。生きて行ければいい。」
「低所得で安定もしていないけれど自分の年齢じゃ無理。」
「もうどうでもいいんです。時代が良くなかった。」
あの当時の辛さというものは良く分かります。
私も就職氷河期世代ですから。
特に一番酷かった1998年から2002年卒業の年代の人達。
普通であれば結婚をしていて子供もいる年代にも関わらず、非正規雇用のため人並みの幸せも得られていない人もいます。
この1998年から2002年卒業の年代というのは、多くが団塊の世代を親に持っています。
そのため、両親の持ち家率がとても高いのです。
これがまた非正規での仕事を続けさせてしまう、正社員としての働き口を探す労力を奪ってしまう原因の1つでもあります。
1998年から2002年卒業の就職氷河期世代の多くは、住む場所が確保されている。
これはとても大きなメリットです。
このメリットがあるからこそ、非正規労働でも1人であれば十分生きていける。
「こんなダメな生き方している俺のことはもういいよ。」
以前に働いていた某宅配会社の非正規雇用47歳の方が話していた言葉です。
こうやって人生を諦めてしまう就職氷河期世代がいるのです。
まとめ
ここまで就職氷河期世代の中でも、一番ひどい年はどの世代なのかお伝えしてきました。
紛れもなくバブルが崩壊し、そのしわ寄せが徐々に来はじめた1998年から2002年卒業の年代が一番でしょう。
右を見ても不景気。
逆に左を見れば就職難。
友人達の多くがせっかく大学を卒業したにもかかわらず、派遣社員などの労働に就かなければいけない状況。
そのため、精神的に参ってしまう友人も多くいました。
けれども、そんな一番ひどい年の就職氷河期世代の友人達も、今では家庭を持ちしっかりと正社員として働いています。
私も一番ひどい年の就職氷河期世代ですが、今ではホワイト企業でのんびりと働いています。
定期昇給があり賞与も4ヵ月分ある企業で正社員として働いています。
一番ひどい就職氷河期世代だろうと、ひどい現状から抜け出すことは可能なのです。
まずは、小さくても良いのです。
小さな行動を起こしてください。
就職氷河期の一番ひどい年代のあなたが脱出する方法がここにはありますよ。
1979年生まれの就職氷河期世代の妻子持ち男のthelifeです。非正規雇用で数年間も働き続けた負け組であり、抜け出すために独立を考え行動するも挫折。それでも転職成功し現在はホワイト企業で働いています。年収240万円契約社員→大会社年商700億円へ転職成功→年商300億円医薬品ベンダー転職→大手商社系物流会社内定→残業の無いホワイト企業転職。実体験に基づく転職や人生の役立つ情報を提供しています。