どこの会社にも優秀な人は数人います。
あなたの会社にもいるでしょうし、もしかしたらあなた自身も優秀な人材の部類に入っているのかもしれません。
バリバリと社内でも活躍している優秀な人。
それなのに…
数年後には退職をしてしまう。
それも必ずといっていいほど、優秀な人が辞めていってしまう。
辞め続けてしまう流れがある。
「辞めてほしくない優秀な人ほど、なぜ辞めていってしまうのだろうか?」
辞めていく多くの優秀な人は、やる気を全くといっていいほど無くしてしまいます。
なぜ、優秀な人ほど会社を辞めていってしまうのか?
その原因をお伝えしていこうと思います。
人手不足を感じていたり、優秀な人が辞めていってしまい仕事が回らなくなっているあなたはぜひとも読んでみて下さい。
目次
なぜ優秀な人ほどやる気をなくしてしまうのか?
会社で働いている優秀な人。
あなたの会社にもきっと優秀な人が何人かいることだと思います。
けれども、そんな優秀な人ほどやる気をなくし、最悪の場合は会社を辞めていってしまう可能性が高いです。
「すごく仕事が出来ていた人なのに、何故なんだろうか?」
優秀な人がやる気をなくしてしまうのには、いくつかの理由があります。
それでは、やる気をなくしてしまう理由をお伝えしていきます。
1,優秀な人に仕事が集中してしまう
優秀な人というのは、仕事ができるわけです。
仕事ができる故に、様々な仕事を振られてしまいます。
そのため、優秀な人への仕事の一点集中が起こる割合が高い。
上司だろうと他の部署の人だろうと、誰だって仕事ができる優秀な人へお願いすれば楽ですから。
あなたも会社で、そんな光景を目の当たりにしたことがあるのではないでしょうか?
「何で俺ばかりに仕事を押し付けるんだよ!」
「業務の割合が合っていないような気がする。」
「頼られるのは良いんだけれど、私ばかりに頼られるのは辛い。」
優秀な人からしてみれば、一緒に仕事をしている仲間達とそれほど給料も変わらないのに、頼られ仕事をたくさん振られるのは逆にやる気をなくしてしまうのです。
2,社員同士の関係が薄く、仕事以外のコミュニケーションがなさすぎる
会社で働いていれば、一緒に働いている仲間達と仕事以外でのコミュニケーションも当然あります。
飲み会だったり、食事会だったり。
仲の良い社員同士であれば、プライベートに一緒に出掛けてドライブしたり趣味を楽しんだりすることもあるでしょう。
ただし、会社によっては社員同士の関係という名の仲が悪く、仕事以外は一切のコミュニケーションがない会社もあります。
私は幸いにも、今まで働いてきた数社の会社では仕事以外のコミュニケーションがありました。
- 本社へ転勤する社員への飲み会とバーベキュー
- 大阪へ転勤する年配社員との焼肉
- 働いている仲間を連れて山奥の蕎麦を食べにいく
などなど…
仕事帰りにみんなで美味しいラーメン店を検索し食べに行ったりもしました。
仲の良い社員同士で休日にドライブに行ったりもしました。
正直、会社という場所では派閥もできます。
けれども、仲の良い社員同士での仕事以外のコミュニケーションも多くの場合あるわけです。
それが極端に少なすぎるとどうでしょうか?
社員同士の関係が薄いと感じてしまったら、優秀な社員はやる気を失ってしまう確率が高いのです。
3,いつも会社に貢献しているのに評価を受けていない
いつも会社に貢献している優秀な人。
- 与えられた仕事は100%こなす
- 必ず2つ以上の結果を提出する
- 売り上げ目標の達成は当たり前
- マネジメント能力を発揮してチームをまとめられる
- 誰からも慕われている
それにもかかわらず、なぜか会社から評価を受けていない優秀な人がいたります。
役員などの上司から、ただただ気に入られていないというだけで、評価が良くなくなってしまうことが実際にあるのです。
これでは、誰だってやる気を失ってしまいます。
仕事という結果を評価してくれるのではなく、その人の見た目などの雰囲気や言動などで仕事の評価をしてしまう上司もいるのです。
実は、私が転職する前の会社で実際にありました。
仕事はバリバリとできるし、部長や課長からの評価も大きい。
それにもかかわらず、トップである社長自身がその優秀な人に対して良い印象を持っておらず、とても評価が低かったのです。
こうなってしまっては、仕事ができてもやる気を失ってしまうのも当然です。
4,成長できる環境ではない
会社員として働いていると多くの会社員の方々は、仕事を通じて大きく成長していきたいと思っています。
マネジメント能力であったり、専門的なスキルアップであったり。
何かしら成長できる環境があるのが会社です。
成長できる環境があるからこそ、中途採用を募集している会社からも評価をされるわけです。
しかし、会社員として働いているにもかかわらず、成長できる環境がない会社もあります。
成長できる環境にない会社。
その様な会社で、あなたは働き続けることができるでしょうか?
優秀な人ほど、自信の成長を1番望んでいます。
それが叶わないと感じでしまえば、やる気はどんどん失われていってしまうのです。
5,価値観を共有できない人材採用や誤った人事を行ってしまう
価値観が全く共有できない人達が集まっている部署に配属されてしまったらどうでしょうか?
仕事自体がとてもやりづらくなります。
この原因の多くが人材採用の失敗です。
会社に合わない誤った人材採用を行ってしまうと、仕事というのはとてもやりづらくなります。
「何であんな気難しい奴を採用したんだよ!」
「理屈っぽくてやりづらいです。」
「口を開けばまずは言い訳からスタートするんですよ。」
「面白い話をしているのでしょうが、本当につまらない。」
「世間の常識が非常識なんですよね。あの人って。」
この様な感じで、価値観が全く合わない人同士が働いていてはやる気がそがれてしまいます。
また、良かれと思って行った人事によって、周りをひっちゃかめっちゃかにしてしまう結果も。
これ経験があります。
適性があると思い採用された同僚がいたのですが、上司からも毎日叱られていました。
私にも休憩時間や休日中にも関わらず、どうすればいいかの相談がひっきりなしにある状況。
そのくせ、自分自身は優秀だと思い込んでいる。
適性がないと判断され他の部署へと異動になりましたが、結局は異動先の部署でも人間的な価値観も合わず、仕事も出来栄えが悪く再び部署の異動をしていました。
私も、その人と働き続けるならば転職しようと本気で思い、実際に2社へ面接へ行ったくらいです。
人材採用のミスや人事のミスなどが原因で、優秀な人はやる気をゼロ近くにしてしまいます。
6,仕事の裁量権を渡してくれない
仕事の裁量権を渡してくれない、任せてくれないと優秀な人はやる気をなくしてしまいます。
あなた自身、何もかもがいわれたことだけしか仕事ができない職場であったらどうでしょうか?
とても嫌ですよね。
例えばです。
アルバイトやパートなどの方々は、社員からの指示に従って仕事を行います。
「指示がないと動けません!」
などと血相を変えて迫ってくるパートさんを目の当たりにしたことないでしょうか?
けれども、社員はアルバイトやパートではありません。
仕事に責任をもって、自分の意志でやり遂げるのが社員としての務めです。
それにもかかわらず、アルバイトやパートの様な仕事ををさせられてしまう。
自分自身の裁量権や決定権が仕事にないと、やる気はどんどん低下していきます。
私の前職がこれでした。
仕事の裁量権が全くなかったのです。
やっている仕事もパートと一緒に働き、ほぼほぼ同じような内容の仕事をさせられる始末。
挙句の果てには、パートから仕事をお願いされるなんてことも。
毎日出勤している中でやる気がどんどん低下していき、結局1年2カ月で現在の会社へ転職しました。
いわれたことしかできないような無能な人は良いのです。
しかし、優秀な人は裁量権のなさに嘆き悲しみ、やる気をなくしてしまうのです。
7,尊敬できない上司の下で働いている
全くといっていいほど、尊敬できない上司の下で働いている状況をイメージしてみて下さい。
どうでしょうか?
辛いですよね?
尊敬ができない上司の下で働いているできる部下に限って、真っ先にやる気をなくし退職していきます。
- 女性社員へのセクハラ当たり前上司
- とにかくマウントを取りたがる上司
- 自分で責任は取らず部下の責任にする上司
- パワハラを行ってくる上司
- 全く仕事ができない上司
- 指示命令等ができずマネジメント能力に欠ける上司
この様な上司の下で働けといわれたら、やる気をなくしてしまいます。
実際に、私が現在働いている会社でも2人ほど尊敬できない上司が他部署にいます。
その2人の上司の下で働いていた優秀な社員が辞めていきました。
1人は8年間、我慢して働いてくれましたがもう1人は…
たったの22日で退職しました。
私も尊敬できない上司の下で働いた経験があります。
だからこそ、現在の尊敬できる上司の下で働けるという幸せをかみしめています。
上司がダメな会社に、優秀な人は残ることはできません。
優秀な人ほどやる気をなくすそんな会社はダメ会社
優秀な人ほどやる気をなくしてしまう会社。
そんな会社はダメ会社です。
優秀な人材が残らない会社は、通年で人手不足に陥ってしまいます。
人手不足になってしまうため、業務が全く効率よく回りません。
良かれと思った人材を採用 → 数カ月して退職 → 再び人材を採用 → 1年後に退職
という流れを作ってしまいます。
優秀な人材が長く働く会社というのは、この悪い負の流れを見事に断ち切っています。
厚生労働省が公表している平均の離職率は8.5%です。
この平均離職率8.5%を上回る離職率の会社は、ダメ会社と断言してもいいでしょう。
ダメな会社で働き続けることなど、仕事のできるまともな人にはできないことです。
優秀な人ほどやる気をなくす職場の特徴とは
せっかく入社してくれた優秀な人がやる気をなくしてしまうには、しっかりとした理由があります。
そして、その様な職場には決定的なたった1つの特徴があります。
「え?そんな決定的な特徴があるの!」
意外かもしれませんが、優秀な人がやる気をなくしてしまう職場の決定的特徴は…
職場の雰囲気です。
職場には、派閥というものがあります。
部署間同士の衝突もありますし、役員などとの衝突もあるのが会社という組織です。
それは、どんなに良い会社にも100%あることです。
けれども、そんな衝突があっても部署内では仲が良かったり、気心を通わせられる話の合う仲間がいるのが職場です。
ですが、そんな気心を通わせられる話の合う仲間がいないとどうでしょうか?
そしてその様な職場というのは、とても雰囲気が悪いことが多いのです。
いくら優秀で仕事ができるといっても、雰囲気が最悪の職場ではやる気がなくなっていってしまいます。
私も経験があります。
同じ部署内でも仲が悪く、他部署同士も仲が悪い。
さらには、パート同士も仲が悪い職場で働いていたことがありますが、やる気は見事になくなっていきました。
職場の雰囲気というものは、どんなに仕事ができる優秀な人でも改善させることは難しいのです。
だからこそ、優秀な人は分かります。
- 年収が良い
- 年間休日が多い
- 福利厚生が充実
これらが良くても、職場の雰囲気が悪ければ働き続けることは難しいのです。
優秀な人ほどやる気をなくす職場の末路は悲惨
優秀な人ほどやる気をなくしていってしまう職場。
その職場の末路は悲惨ということばがピッタリです。
優秀な人がやる気をなくしてしまえば、いずれは退職をしてしまいます。
退職をしてしまった職場は、退職してしまった人材の補填をしなければいけません。
優秀な人は、仕事の覚えも早くて仕事もできます。
そんな仕事の覚えの早い、できる人材が退職した穴埋めは大変です。
次に入社してくる人材が優秀である保証はありません。
全く仕事ができない人が入社してくる可能性もあります。
けれども、同じ様に仕事ができる優秀な人が再び入社してくる可能性もあります。
ただし、そんな優秀な人は再びやる気をなくしてしまいます。
そして、再び入社してくれた優秀な人は退職してしまう。
そんな負のループにはまってしまうのが、優秀な人のやる気がなくなってしまう職場の末路です。
どこかで負のスパイラルを抜け出すためにも、元凶を取り除いていく努力をしなければその様な職場に未来はありません。
常に求人を出し、社員を入れ代わり立ち代わり悪い循環をさせることになり続けてしまいます。
優秀な人がやる気をなくしてしまう職場は、とても悲惨な未来を続けなければいけないのです。
まとめ
ここまで優秀な人がやる気をなくしてしまう理由や、そんな職場についてお伝えしてきました。
優秀な人がやる気をなくしてしまうのは最悪の状況です。
- 優秀な人材が辞めてしまい会社が回らない
- 優秀な人材が辞めてしまい常に人手不足
- 優秀な人材が辞めてしまい取引先に迷惑をかけてしまう
この様な悪いことが起き続けてしまう結果となってしまうのです。
もしあなたが現在、優秀な人がやる気をなくしてしまう会社に勤めているのでしたら悪いことはいいません。
ずるずると働き続けてしまう前に、新しい旅立ちの決断をしてください。
私もそれでホワイト企業へ旅立つことができました。
優秀な人を大事にしない会社で働き続けることほど、人生で無駄なことはありませんから。
1979年生まれの就職氷河期世代の妻子持ち男のthelifeです。非正規雇用で数年間も働き続けた負け組であり、抜け出すために独立を考え行動するも挫折。それでも転職成功し現在はホワイト企業で働いています。年収240万円契約社員→大会社年商700億円へ転職成功→年商300億円医薬品ベンダー転職→大手商社系物流会社内定→残業の無いホワイト企業転職。実体験に基づく転職や人生の役立つ情報を提供しています。