あなたは、資格を1つ2つと持っているでしょうか?
私も少しだけですが、資格を持っています。
そんな資格を持っている私の経験上、資格を持っていても…
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄ぁ~~~~~!」
という感じです。
転職するときに、資格が必ず必要になることってありましたか?
実は、それほどないのです。職種や業界によっては。
「資格は大事ですよ!人生を大きく逆転させるために難関の国家資格を勉強しているんです。」
この様な人、私の周りにもいますがとても多いです。
私自身も、難関資格を取得して人生を大きく逆転しようと考えていたのが20代です。
就職氷河期世代でしたので、それこそ仕事にも困っていましたし、立派な学歴もありませんでしたので、資格を取って一発逆転を考えていたのが私の20代です。
ですが、そんな私も現在は資格を必要とせずに正社員として幸せに暮らしています。
資格は必要か必要じゃないか?
人生を逆転するためには、資格を取得することが手っ取り早いのか?
そんなあなたが、資格について悩んでいることについて実体験を含めて書いてみましたので、これから先をぜひとも読んでみて下さい。
目次
転職に資格は意味がない
「転職するなら資格の1つや2つ持っていると、採用に有利になるよね。」
という具合に、転職するために資格の勉強をする人が後を絶ちません。
実際に、転職するときに資格って有利になるのでしょうか?
という疑問が湧いてきます。
私自身の経験からいうと、必ずしも資格を持っていることが転職に有利になるということはありませんでした。
「そんなはずはないでしょ!?」
驚きの反対意見が聞こえてきそうですが、これは事実なんです。
現在、私が働いているホワイト企業では、定められた国家資格を持っていないといけない部署もあります。
しかし、会社からの要望としては…
「資格は、入社してからでも取れるから大丈夫ですよ。」
というのが会社からの返答でした。
あなたのことを欲しいと思う会社でしたら、その会社に必要な資格を持っていなくても後から取ってもらえばいいと思っている会社がほとんどです。
資格で着飾った人をかつて採用して、全くその人が実務をできなかった大失敗が今の会社にはトラウマのごとくあります。
これ、実は多くの会社でも資格で着飾った人を採用して失敗したケースが五万とあるのです。
転職に有利に働くのは、資格ではなくあなた自身の働いて成果を出してきた結果でしか評価はされません。
転職自体に正直、資格はあまり意味を持たないのが現実です。
民間資格を持っていても意味がない
資格には、いくつかの種類というかカテゴリーが存在します。
国家資格と公的資格、そして民間資格です。
私、民間資格を1つ持っています。
販売士3級(リテールマーケティング3級)という資格で、民間資格の1つです。
なぜ、この資格を取得したのか。
それは、資格信者の奥さんに無理やり勉強させられて勉強し、実際に取ったのです。
この民間資格で転職に有利に運んだことは…
1つもありませんでした。
この民間資格である販売士3級を持っていても、その資格が業務に必須かといえば全然必要ありません。
しかも、数年に1度更新試験を受けなければ、失効してしまう資格です。
更新試験もお金がかかります。
民間資格の多くは、この様にして資格取得者からさらに収益を得ようとするビジネスの1つなのです。
そうはいっても、一応は資格です。
私自身も、流通業や物流業に携わっているので、販売士の勉強で得た知識はとても勉強になったのは事実です。
民間資格というのは、自分自身への知識を習得するためと、自分自身への自己啓発として捉える程度にしておいた方がよさそうです。
転職活動時に、役に立ったり評価されたりすることはまずありませんから。
資格は意味があるのか
資格は意味があるのかという議論は、永遠に交わされる議論だと思いますが、これには2つの結論があります。
資格は必要であり、必要でもないということです。
「おいおいどっちなんだよ!」
はい…どっちなんでしょうね?
日本、いや世界中のそれぞれの国には、その国独自の資格というものがあります。
日本でいえば、資格が無ければできない仕事というものがあります。
例えば、弁護士などはその代表格でしょう。
不動産業界でしたら、宅建などの資格を持っている人が必ず1人は必要になります。
ガソリンスタンドでは危険物の資格を持っている人、フォークリフトで運搬するにはフォークリフトの資格が必要になります。
他にも国の規定で、その資格を取得している人を最低1人は事業所に置かなければいけない法律もあります。
国が指定している、その資格を持っている人が必ず必要な場合は、あなたが資格を取得することは大変意味があることになります。
しかし、その国が指定している資格を取得していないからといって就職や転職ができないわけではありません。
特に中途採用の場合、あなたが今まで社会でどの様な経験を積んできて、その積んできた経験が自社で活かせるかが1番重要になってきます。
資格が必要であれば、入社した後でも取りに行けばいいだけのことです。
あまりに資格の勉強に時間を費やし過ぎてしまい、肝心の就職や転職のタイミングを逃すようなことだけは避けなければいけません。
意外と資格の勉強に取りつかれてしまい、何年も時間を棒に振ってしまった結果、チャンスを逃してしまう人がかなり多くいますよ。
意味のない資格に時間を使わない
「資格の1つくらい勉強して取ってよ。あなたの将来を心配していっていることなんだよ!」
結婚したばかりの頃に、妻にいわれた言葉なのですが…
その結果、大喧嘩をしてしまいました。
結局は、私の方が折れて資格の勉強をし、取得したのが先程もお伝えした販売士3級(リテールマーケティング3級)の民間資格です。
この販売士3級の資格があったからこそ、今の自分がホワイト企業へ転職できたんです!
ということは、全くのゼロです。
転職で私が重要視されたのは、やはり今までの経験でした。
- これまで物流現場でチーフとして束ねてきたマネジメント力
- 生産性を上げるために行ってきた改善業務
- 店舗への供給が滞りなく行われる在庫管理業務
これからの経験を経営陣が評価してくれ、これまでの数回にわたる転職活動が成功してきたわけです。
私が取得した販売士3級の民間資格など…
「勉強したんですね。ふーん。」
くらいにしか正直思われていません。
ただ、国家資格のフォークリフトの資格は持っていたのは、評価されました。
フォークリフトは、自動車と同じで資格を持っている人しか運転できませんからね。
あなたもそうかもしれませんが、多くの人は自己啓発や転職活動に有利になると思い込んで、比較的勉強しやすくて取得しやすい民間資格を手に入れようと頑張ります。
あなたがその分野の資格ジャンルが好きで、勉強したくて取得を目指しているのでしたら何もいいません。
ですが、その資格で人生を変えようと努力をしているのでしたら、正直にいうと人生変わりません。
そんな人生を変えることのない資格の勉強に時間を使わず、実際に人生を変えることのできる転職活動や行動をした方がいいですよ。
ただし、好きで好きでたまらずその資格の勉強をしているのでしたら何もいいません。
40代50代で資格を取得しても意味はない?
年齢を重ねてから一念発起して資格の勉強をする人もいます。
40代や50代になってから資格の勉強をし、転職や仕事に活かそうとする人も多くいます。
しかし…
「そんな年配になってから資格を取得しても意味あるの?ないでしょ。」
などという意見がとても多いのではないかと思います。
これは、事実でもあり事実ではない場合のあります。
例えば、よく巷でいわれている独立開業系の資格があります。
独立開業系の資格を取得して独立しても、生活に困るほど稼げていない人がわんさかいるのをご存じでしょうか?
10数年勉強して行政書士の資格を取得しましたとか、ファイナンシャルプランナーの資格を取得して独立しましたというパターンです。
これら独立開業系の資格というのは、その難関資格を手に入れただけでご飯を食べて行けるようにはなりません。
1番重要なのは、営業力です。
人間というものは、年齢を重ねると行動すること自体が億劫になってきます。
若い頃の行動力というものは、40代50代になってしまうと激減してきてしまうのですね。
だとしたら意味がないです。
しかし、40代や50代で取得しても意味のある資格もあります。
その資格を持っていないと会社自体が業務をすることが出来ない資格です。
私の父親は、失業をしてしまった後に職業訓練校で失業保険をもらいながら資格の勉強をしました。
資格の勉強というのも、職業訓練校の授業カテゴリーのただの1つです。
その勉強していた資格は、危険物の資格だったのですが無事に合格。
既に50代を過ぎていた失業者の父親が、危険物の資格のおかげでパートでしたが高い時給で採用されました。
企業に無くてはならない必須資格であれば、40代や50代になっても意味は大いにあることだと思います。
ただし、取得が難しい割にはその後にご飯を食べて生きづらい独立開業系の資格の勉強は、40代や50代の人にはオススメできません。
無難に企業に必要とされている資格を年配者は目指した方がいいですね。
資格取得で人生逆転できるのか?
多くの人が資格を取得することで人生を逆転しようと考えています。
もしかしたら、あなたもその1人かもしれませんね。
私の友人にもいます。
「俺は好きなことじゃなければ本気で生きていけないよ。だからこそ好きなジャンルの資格を取って独立をするのさ!」
そんな風に資格の勉強をスタートしてからすでに20年余り…
人生逆転どころか、その勉強のために20年間パートとして生活をしています。
もちろん、結婚もしていません。
当然というか、普通に就職していないのですから当たり前です。
資格を取得すれば人生逆転できるという亡霊に取りつかれてしまっています。
私自身、そんな難関資格を持っているわけではありません。
それでも、現在では家族を持ちある程度の役職を与えられていて、世間一般の平凡な収入を頂いています。
そんな彼の資格勉強に費やした20年間。
その20年間の間に、自分自身が逆転の人生には資格が必要だというこだわりを捨てきれれば、50歳手前まで低所得のパート労働者として生きることはなかったのですね。
20年…物凄く長い年月ですよ。
人生というのは、逆転はありません。
「おいおい!逆転満塁ホームランが野球にはあるんだから、人生にも逆転満塁ホームランはあるでしょ!?」
結論からいいますと、ありません。
コツコツと積み上げてきたものが、大きな結果をもたらしているだけなんですね。
資格の勉強で数年間結果が出ないのならば、向いていない証拠です。
そこからチェンジしないことには、人生の逆転はありません。
資格を取得すれば、それも独立開業系の資格を取得すれば人生逆転できるという亡霊を除霊しましょう。
資格をたくさん持ってる人
「俺、こんなに資格を持っているんですよ。」
「私はとても勉強好きだから、資格を6つも取っちゃったんです。」
「資格はいくつ持っていても良いんですよ。」
あなたの周りにもいませんか?
持っている資格の多さを自慢している人。
結論からいいますと、資格をたくさん持っている人ほど仕事が出来ない人がとても多いです。
何故ならば、資格を多く持っているというだけで自分自身がとても優秀だと勘違いしてしまうんですね。
「これだけの資格を取得するために勉強してきた自分は優秀以外の何物でもないでしょう。」
などと、勘違いしているやる気のある無能が多いのです。
これ、例えると…
芸能人のサイン色紙、たくさん持っている人や…
たくさんのプラモデルをコレクションしている人や…
好きなアイドルのポスター数百枚持っている人など…
それらをコレクションしていても、実際に仕事が出来るとかとは関係ないということです。
逆に資格をたくさん持っていると、不利益になることもあります。
それだけの資格のために勉強をしてきていると、当然ですが仕事もバリバリできるのではないかと思われます。
それにもかかわらず、実際に仕事が出来ないと…
「あいつはあれだけ資格を取得しているのに、何で仕事が全くできないんだろう?」
というレッテルを貼られてしまい、昇進の道を閉ざされてしまうばかりか左遷されてしまいます。
先程お伝えした趣味をたくさんコレクションしているのと同じで、資格もコレクションの様に取得することだけであなた自身が優秀になった、仕事が出来る人間になったと思い込んでしまうのです。
現実は、全くそんなことはないのですが…
資格取得は、ほどほどにですね。
まとめ
資格は足の裏に付いた米粒…
これは、よくいわれる言葉です。
ただの米粒の場合もあれば、何てはならない道具になることもあります。
資格そのもののために人生を棒に振る人もいれば、資格などに頼らずとも幸せな人生を送っている人も大勢います。
資格というのは、必要になったときに勉強をして取にいけばいいのです。
「自分の人生には、逆転できる資格が必要だ!」
資格がメインの考え方の人生は止めて下さい。
あなたの人生が破綻してしまいます。
あなたの人生は、資格がメインではなくあなた自身がメインなのですよ。