転職するのは逃げだ、甘えだ、未熟者だ!
などと言われてしまったり、自分自身でもその様に思ってしまいうつっぽくなってしまう人もたくさんいることだと思います。
私自身も色々といわれてきた過去があります。
「まだ1年と少しだけしか働いていないのに転職するって逃げなんじゃないの?」
確かに逃げだと思う部分もあるでしょうし、そうではない部分も当然あるでしょう。
でも、辛いことや嫌なことから逃げるのっていけないことなのでしょうか?
特に日本という国は、転職に対してあまり良いイメージがないものです。
これだけ転職することが当たり前の時代になっても、昔からのイメージで転職した過去があるというだけであまりいいイメージを持ってくれない人もいるのが事実です。
1つの会社で長く続けることというのは、とても素晴らしいことなのですが、じゃあなぜ1つの会社で長く働き続けられることができる人とできない人がいるのでしょうか?
人間というのは、自分に合った環境というものが必ず存在します。
その環境がマッチングしていなければ、長く働くことなど決してできないでしょう。
それでは、逃げるが勝ちだという転職について書いてみましたので、転職を考えているあなたはぜひとも読んでみて下さい。
目次
転職で今の環境から逃げるのは甘えではない理由
「まだ1年しか働いていないのに辞めたいなんて、ただの甘えだ!」
就職したり転職してまだ長い期間働いていないのに、もう辞めたいなんて思い転職活動をすることが甘えだとよくいわれます。
1度就職した会社で、定年まで働き続けることが美徳というのが、まだまだ日本社会にはあるのが事実。
「そうはいっても、今の職場の環境ってしんどいんだよな。」
何て話そうものなら…
「根性がない!もっと我慢しろ!!」
などといわれてしまい、何も言い返せなくなってしまうあなた。
私もこれまでに4回転職してきました。
転職のたびに色々と厳しいことをいわれてきました…というのは嘘で、特に何もいわれてきていません。
何故ならば、転職するしっかりとした動機が明確だったからです。
本当にあなた自身の中で、我慢ならないことが現在の職場で当たり前の様に続いているのでしたら、それは逃げではありません。
それが逃げだといわれても、堂々と逃げていけばいいのです。
あなた自身が壊れてしまうまでに、逃げるが勝ちです。
逃げるが勝ちの転職をした方がいい職場環境はこれ
そもそも転職をするということは、現在の会社に不満があるから転職するわけです。
今あなたが働いている会社で、何も不満が無ければ転職なんてするわけありませんよね?
私の父は、高校を卒業してからずっと同じ会社で働いてきました。
なぜ父が同じ会社で定年近くまで働けたかというと、父にとってとても合う職場環境だったのだと思います。
逃げるが勝ちの転職をした方がいい職場環境というものがあります。
いくつか紹介したいと思います。
1、逃げるが勝ちの職場は人間関係がよろしくない
これ、多くの転職理由の第1位になってもいいくらいの転職理由ではないでしょうか。
人間関係が最悪の職場というのは、転職して逃げた方がいいです。
理由は明白で、他人は変わらないからです。
どんなにあなたが一生懸命に間違いを指摘しても、どんなにあなたが変わってほしいと願っても相手は変わりません。
人間というのは、変われるのは自分自身だけです。
最近多いのが、職場に発達障害の方がいるというケースです。
私も経験ありますが、とても疲れます。
この方達が悪いのではないのですが、多くの場合、周りや取引先へ迷惑をかけるのがほとんどです。
そのため、何も悪くないあなたが同じ部署だというだけで一緒に責任を取らされてしまったりしてストレスが溜まります。
その他にも、仕事自体に責任感がまったく無く働いている人。
この方達も変わりません。
まずは会社に相談してあなたが部署を異動したい、もしくは相手の方を異動させてほしいと願い出ましょう。
しかし多くの場合でその願いはあまり叶いません。
何十年もこれから先、苦しみながら働くのが目に見えているのでしたら転職した方がいいです。
2、パワハラしてくる上司からは逃げるが勝ち
会社ではまれにパワハラをしてくる上司がいます。
もし、あなたが上司からパワハラを受けているのでしたら、一刻も早く転職活動をして退職することをオススメします。
先程の他人は変わらないのと一緒で、パワハラする上司というのはパワハラをすることを止めません。
仮にあなたに対してパワハラをしなくなったとしても、次に他の誰かをパワハラで傷つけていきます。
さらに上の上司に相談したところで、そのことがきっかけでさらにパワハラがエスカレートしかねません。
パワハラが原因で、私が働いている会社ではうつ病になってしまった部長がいます。
他にもうつ病にはなっていなくとも、心療内科に通っている社員も数人います。
そんなパワハラが横行している職場は、転職して逃げてしまいましょう。
3、労働環境や給与が悪い会社からは逃げるが勝ち
労働環境がとても過酷な職場ってありますよね?
サービス残業が当たり前で、月に80時間も残業を毎月してしまっているなんて人もいることでしょう。
また、給与が一向に増えていかない会社というのもあります。
給与が増えないということは、あなたの年収は何年たっても変わらないということです。
結婚して子供ができれば、年を重ねるごとにお金が必要になってきます。
未来を見据えた時、ある程度の生活のビジョンが見えていないことには長く働き続けることは難しいです。
長時間労働などをする職場も、いずれ身体を壊してしまいます。
私自身、みなし残業代以上もらうことができず、毎日5時間のサービス残業をしていたときに父から体の心配をされてしまいました。
男は働いてなんぼという世代の父に心配されてしまったということは、周りから見ても労働環境が最悪だということです。
労働環境や給与が悪い会社からは、頑張って転職活動をし逃げましょう。
嫌なことから逃げる転職は場合によっては「まずい」こともある
いくら逃げの転職が甘えではない、全然逃げてもいいじゃないかということであっても、それは間違いの転職の場合もあります。
嫌なことから逃げる転職というのは、人それぞれ捉え方が違ってきます。
あなたの周りの人達が、それは逃げて当たり前と認めてくれるのであれば逃げてもいいでしょう。
しかし、少し嫌なことがあったから辞めるというのは、転職するのを少し待った方がいいかもしれません。
何故ならば、嫌なことというのはどこの職場にもあるからです。
「事務職なのに体力使う仕事をするのが嫌だ。」
「現場でバリバリ働きたいだけなのに、電話対応もするなんて無理。」
これらの様に、会社というのは自分のメインの仕事以外にもやらされる仕事というものがあります。
それらを嫌がって転職をするというのは、少し待ってみた方がいいでしょう。
また、入社して3ヵ月で辞めてしまったり半年で辞めてしまうのもよろしくありません。
せめて1年間は働いてみて、転職するかどうかを考えるべきです。
1年間働くと、会社のことがある程度わかってくるものです。
良いところも嫌なところも分かってきます。
そして、1年間働いてみて良いところと嫌なところを天秤にかけ、嫌なところが買ったのでしたら転職活動をスタートしましょう。
面接時に聞いていた内容の仕事と全く違っていたり、入社してすぐに他人に危害を加えるような社員がいた場合などは、すぐに転職しても良いのかもしれませんが、ある程度は働いてみて逃げるのを判断しても良いと思います。
他にも転勤や転職で今まで住んでいた場所とは違う場所で生活をすることになり、その場所での生活が自分には合わずストレスしか感じられないのでしたら転職を考えても良いでしょう。
転職で逃げ癖がついてしまってはいけない理由
「働いてみて1年たったけど、仕事も嫌だし人間関係も嫌だからまた転職でもするか~。」
などと考え、転職回数が多くなってしまっている人いませんか?
あなたは、どうでしょうか?
転職するということは、逃げや甘えでは決してありませんが、状況によってはそれが逃げにつながってしまう場合もあります。
ただ単純に思っていた仕事と違っていたので転職したいと考えてしまったり、一緒の部署で働く人間関係が嫌だからすぐさま転職しなおしたいなどと思っているのでしたら、それはあまり良い転職理由ではないかもしれません。
思っていた仕事と違うというのは、これはどこの会社へ行っても同じです。
同じ理由で、あなたと合わない人間がいるのも会社です。
少し働いてみて仕事や働いている人の雰囲気があまり自分と合わないなと思ったくらいで転職するのでしたら、それは止めた方がいいかもしれません。
逃げ癖がついてしまい、その結果どこの企業でも相手にされなくなってしまう可能性が高いからです。
癖というのは、一度身についてしまうと中々直すことはできません。
実際に私の以前勤めていた職場の同僚は、12回も転職をしていました。
履歴書に書ききれないほどの転職回数を経験してしまったため、転職活動の面接でも必ず聞かれるのが…
「本当に長く勤められますか?大丈夫ですか?」
と毎回聞かれてしまっていると話していました。
そんな同僚も職場の環境で自分に合わないことがあり、半年ほどで転職していってしまいました。
以前の職場の同僚は、この転職で13回目の転職になり、風の噂では再び転職したそうです。
たったの半年で自分がこの職場に合わないということが分かる人なんているのでしょうか?
転職による逃げ癖だけはつけないようにしてください。
逃げの転職で後悔しても後戻りはできない
逃げの転職は、全然甘えでもありませんしむしろ勝つ場合も多いです。
しかし、転職した結果として後悔してしまう人が多いのも事実です。
「前の職場から逃げて良い環境へ転職したつもりが、こんな職場環境だったなんて…」
この様に後悔してしまっている人、もしくはあなたもこの様な経験があるかもしれませんね。
転職というのは、とてもパワーを使います。
そして家族も巻き込みますし、様々な手続きもありますので面倒でもあります。
退職届を書き、年金や保険証などの手続きの解約し、会社へ制服や備品を返却しなくてはいけません。
さらに転職先の会社へも、新しい社会保険関係の手続きのために住民票などを用意しなくてはいけませんし、引っ越しを伴う転職の場合は引っ越し費用も掛かってきます。
家族にも2週間ほど、保険証が無いので病院へ行けなくなってしまうデメリットなどもありますし、退職金もどこの企業も基本的には積み立てなのでまた新しい会社で一から積み立てなければいけません。
私も転職をしてきましたが、本当に転職というのはパワーを使います。
それだけの労力と資金を使ってせっかく前職から逃げるように転職したにもかかわらず、転職先があなたが思っていたような企業ではなく最悪の企業だったという場合もあります。
後悔しても以前の職場へは、絶対に戻ることはできません。
今働いている会社が辛い、人間関係が最悪だ、このままではうつになりそうだという環境で働いているのでしたら、逃げるが勝ちの転職をした方が絶対に良いです。
しかし、転職先の企業が転職前よりも酷く後悔しないためにも転職先企業をリサーチしてください。
今現在では、たくさんの口コミサイトがありますので参考にしてみるといいでしょう。
まとめ
団塊の世代の方などは、口をそろえてこの様に言うでしょう。
「転職したら負け組だ。1つの会社で働き続けるのが当たり前!」
確かに、1つの会社で長く定年まで働き続けることができればとても幸せなことだと思います。
この1つの会社で長く定年まで働きなさいと、例えば就職氷河期世代の方々に言えるでしょうか?
就職氷河期世代というのは、本当に就職先が見つからずしょうがなく非正規雇用になった方々が多い世代です。
私も就職氷河期世代です。
初めから1つの会社で長く働くことができなかった世代です。
「転職して何が悪い?」
今現在では、堂々とこの様に話せばいいのです。
給料がずっと上がらない会社で定年まで働きますか?
人間関係が最悪の職場で定年まで働きますか?
年間休日が80日程度しかない会社でずっと働き続けますか?
逃げて良いんです。転職して良いんです。
あなたが幸せに働ける会社は、他にもたくさんありますよ。
1979年生まれの就職氷河期世代の妻子持ち男のthelifeです。非正規雇用で数年間も働き続けた負け組であり、抜け出すために独立を考え行動するも挫折。それでも転職成功し現在はホワイト企業で働いています。年収240万円契約社員→大会社年商700億円へ転職成功→年商300億円医薬品ベンダー転職→大手商社系物流会社内定→残業の無いホワイト企業転職。実体験に基づく転職や人生の役立つ情報を提供しています。