いきなり中年フリーターのあなたに、誰かがこんなことを言ってきたら心が破壊されてしまうような衝撃を受けませんでしょうか?
「中年フリーターのあなたを救う方法は、全くありませんね。」
こんなことを言われてしまったら、死の宣告をされたのも同じこと。
そもそも、中年とは何歳くらいの人のことをいうのでしょうか?
一般論として45歳から64歳くらいまでの人のことを中年というそうですが、さすがに64歳ですと還暦を過ぎています。
ここでは、40歳から54歳くらいまでが中年ということで話を進めていこうと思います。
ここで質問です。
あなたは、中年フリーターでしょうか?
もしくは、友人や知人に中年フリーターの方はいますか?
実は、私の友人で中年フリーターをしている人がいるのですが、これがまた困ったものなのです。
自ら中年フリーターから抜け出すことを拒否しているという様な状況なのですが、自ら中年フリーターから抜け出したいと思っている人からしたらとても失礼な話です。
そうはいっても、そもそも中年フリーターから抜け出す方法はあるのでしょうか?
中年フリーターとして生きているあなた。もしくは、中年フリーターの友人や家族がいる方。
生々しいことを書いてみましたので、参考までにぜひとも読んでみて下さい。
目次
中年フリーターおじさんの多くは就職氷河期世代
あなたは、就職氷河期世代という世代が日本には存在しているのをご存じでしょうか?
就職氷河期世代というのは、バブル経済崩壊後の雇用環境がとても厳しい時期である平成5年(1993年)から平成16年(2004年)に学校卒業を迎えた世代の人を指していいます。
実は、私自身も就職氷河期世代です。
周りの友人達を見ていてもそうですが、せっかく大学を卒業したにも関わらず時代は物凄い買い手市場でしたので、就職先が決まらずに派遣社員になったりする友人達がとても多かったです。
そういう私も正社員にはなれずにアルバイト生活を長年送ってしまいました。
中年フリーターというのは、年代的にもこの就職氷河期世代が多いのです。
私は現在はしっかりと正社員として家族を養いながら生活をしていますが、友人には未だに正社員にはなれずに非正規雇用のフリーターとして働いている友人がいるのが現状です。
おじさんや、もしくはおばさんになって未だにフリーター。
気づいたら宅配会社で働き続けている45歳男性フリーターや、正社員にはなれずやむを得ず派遣社員として働き続けてきた42歳女性フリーターなど、実際に友人にいます。
中年フリーターは悲惨
時代のせいで中年フリーターになってしまった人が多いのですが、そうはいってもしっかりとその後の努力で正社員として就職をした人達が大勢いるのも事実です。
正直、中年フリーターという状況で生き続けていくのは辛いですよ。
さらには、悲惨な未来しか待っていない場合がとても多いです。
悲惨とは、惨めなありさまという意味があるのですが、中年フリーターとして生き続けてしまった結果…
「自分の人生は、惨めな人生だったな…」
などと、老後に振り返ってしまうことになりかねません。
さらに悲惨なのが、中年フリーターの人のほとんどが独身だということです。
- 「独身の何が悪いんだ!」
- 「正社員にはなりたいけど、結婚はしたくないな。」
- 「フリーターだから諦めております。」
年齢を重ねれば重ねるほど、独身というのが辛く感じてきます。
中年フリーターだと、結婚することは残念ですが物凄く難しいです。
というか無理です。
もし、あなたが中年フリーターとして現在生活をしているのでしたら、大変申し上げにくいことなのですが、それは悲惨な老後が待っていると認識した方がいいでしょう。
中年フリーターは幸せで楽しいのか?
フリーターという仕事形態は、責任感というものが全くありません。
正直、楽といえば楽な働き方なんです。
フリーターというのは下働きですが、本当に楽な働き方なんですよ。
好きなことをして好きに休めて、残業をお願いされても嫌なら帰れる。
「今日は残業しないよ。飲みに行くからね。」
そんなフリーターという形態で働いている中年の人というのは、楽しみながら幸せに暮らしている人も中にはいるかもしれません。
- 「フリーターって自由奔放!楽しいぜ~。」
- 「何にも縛られないのが私に合っている。」
- 「責任ある立場ってさ、結局は会社の奴隷じゃないの?」
この様に考えているフリーター(ニートも含む)の若い人もいれば、中年フリーターの人もいることでしょう。
しかしですね、中年フリーターで毎日楽しく幸せに心の底から暮らしている人っていません。
正直、働き方や生き方というのは人それぞれです。
そこにも自由というものがあります。
責任ある立場で働いているから、辛くても苦しくても仕事にやりがいがあるわけです。
結婚をして子供を持つにも、正社員として責任ある立場の仕事に就いてフリーターよりも収入を増やさなければいけません。
責任がない自由奔放なフリーターという生き方は、実はただ野放しにされた生き方であるのです。
20代や30代のフリーターならばまだ何も感じないでしょう。
しかし、40代に突入した中年フリーターになると、自分自身が惨めになってしまい一気に幸せや楽しさを感じなくなります。
中年フリーターというのは、決して楽しく幸せな生き方ではないということです。
中年フリーターの生活とは?
40歳を過ぎてしまった中年フリーターの生活というのは、どの様な生活を送っているのでしょうか?
これ、実は3つに集約されます。
- ギャンブル
- お酒
- 寝る
この3つが主に中年フリーターの生活の8割を占めています。
「いくら何でも中年フリーターを馬鹿にしすぎじゃね?」
という声も聞こえてきますが、ほぼほぼこの様な生活を送るのが中年フリーターです。
これ、実際に私の周りにいた中年フリーターの人が行っていた生活です。
私が勤務していた、某大手コンビニの物流センターにパートで来ていた40代独身男性の方。
実家暮らしで、パートとしての毎月約12万円ほどの収入が入ったらパチンコ。
お酒も毎日飲んでいて、パチンコとお酒以外にお金の使い道は無いといっていました。
45歳の友人であり先輩の中年フリーターの方。
10代のころからの付き合いでしたので、その方がこんなことになってしまうのはショックなのですが…
毎日パートで働きに行き不規則な生活を続けており、休日は大体寝て過ごしている生活。
これが、中年フリーターの現実としての生活なんです。
例えば、あなたが普通のフリーターではない生活を現在しているとします。
それでも、毎日仕事へ行って疲れているので晩酌をしたりしていますよね?
趣味でギャンブルをすることもあります。
休日は、寝て過ごしていたりしますよね?
家族がいれば出かけたりすると思いますし、趣味があれば休日に趣味の時間を作って楽しんでいたりすることでしょう。
私自身、自分の父親を見てもそうですが、飲んでいるか打っているかの二択でした。
しかし、私や弟がいたので休日には遊んでくれていましたが。
40代以上の独身である中年フリーター(家族がいればフリーターではない可能性が高い)では、快楽に溺れてしまう生活になってしまいがちです。
そして、実家暮らしだし楽だしこのままでいいかなと思い始めてしまいます。
中年フリーターの生活がこの様になってしまうと、抜け出す方法も無くなってしまうのは必須かもしれません。
中年で独身非正規は何を思う
中年フリーター、非正規雇用の多くは独身です。
特に、男性は独身です。
男女差別をするつもりはありませんが、女性であればフリーターでも結婚をすれば家庭に入ることが出来ます。
男性はそうはいきません。
そんな中年で非正規雇用の独身の方は、どの様に思っているのでしょうか?
思っていることは主に2つ。
自分探しをしているか、人生諦めているかのどちらかです。
1、中年フリーターは自分探しをしている
若い頃の夢を追って気づいたら中年フリーターという年齢になっていた。
これ、多くの中年フリーターの方に意外と多くいるんです。
私の先輩もそうです。
やりたいことのために時間の融通がきくフリーターとして働いていたら、気づいたら40代になっていたというパターンです。
- 「俺はさ、やりたい事じゃなきゃ正社員として働きたくないし。」
- 「好きなことで生きていない人生って無理じゃん?」
- 「家族がいるから好きなことできないんでしょ?」
中年フリーター、40代や50代にもなって非正規雇用で働いている人の多くは、自分探しをし続けた結果が家族を持つこともできない中年フリーターです。
こんなことを言ってしまうと…
「好きで中年にもなってフリーターをしているんじゃない!」
とか…
「時代が時代で恵まれてなかったからこうなってしまった。自分がいけないんじゃない。」
などと、本気で思ってしまっている中年の方って多いのです。
そして、今の自分は本当の自分ではないと思い、本当の自分探しをし続けた結果として中年フリーターになってしまっているのです。
2、中年フリーターは人生を諦めている
「俺、42歳だけどさ…別に今実家に住んでいれば家賃もないし、独身のまま生きていくからフリーターで別に良いよ。」
以前に私自身も契約社員として非正規雇用で働いていた、某大手宅配会社での年上の同僚の方が実際に話していたことです。
この言葉からも分かる通り、中年にまでなってフリーターをしている方というのは、人生を諦めている人がほとんどです。
人間というのは、やはり40歳を超えてくると何事にも前向きになれません。
前向きになれないというか、積極的に行動ができなくなってくるのです。
「俺のことはいいからさ…ほっといてよ。」
この言葉、私が実際に中年フリーターの先輩からいわれた言葉です。
20代後半から彼女のために難関資格の勉強を始め、それでも結果が出ず結局は彼女とも別れてしまいました。
彼女のための資格の勉強を今も続けてはいるのですが、人生を諦めていなければ「俺のことはいいからさ…ほっといてよ。」などという言葉は出てこないはずです。
人生を諦めてしまっているからこそ、出てきてしまう言葉です。
ずっとフリーターで将来はどうなる
ところで、ずっとフリーターとして働き続けていると将来はどうなるのでしょうか?
これ、結論からいいます。
ずっとフリーターとして働いていたからといって将来どうにもなりません。
正社員だろうとフリーターだろうと、将来に対してはどの様に働いてきたのかという結果だけが残ります。
フリーターよりも正社員として働いていた方が、厚生年金なども多く支払われるので年金が多いという結果が残ります。
フリーターではもらえない退職金が正社員ではもらえるという結果が残ります。
フリーターでは結婚できず子供がいないとい結果が残ります。
正直、本人がフリーターとして働き続けてきた結果を納得していれば、その将来がどの様な形であれ良いのだと思います。
しかし、多くのフリーターとして働き続けてきた人が将来、そのフリーターとしての生き方に納得できるかといえば納得できない方が多いのは確実です。
「俺の人生、何でこんなことになってしまったんだろう。」
「結婚して子供は欲しかったな。」
「支えてくれる配偶者が欲しい…」
年を取ればとるほど、この様な切ない思いに苛まれてしまうことでしょう。
ずっとフリーターでも、この日本で生活をし続けていくことは十分できます。
ただし、その将来はきっと後悔だらけの人生になってしまうことでしょう。
中年フリーターから抜け出す方法はある
「気づけば中年フリーターになってしまった。もう抜け出す方法はないよな…」
40代などの中年フリーターの方は、この様に人生諦めてしまっている方がほとんどです。
正直にいいましょう。
40代や50代の中年フリーターのあなたが、大きく人生を逆転することなど到底厳しいです。
「やっぱりそうだよね…」
再び、落ち込んでしまい諦めてしまうような言葉が聞こえてきそうですが、中年フリーターのあなたでも抜け出す方法はありますよ。
中年フリーターを抜け出すには、テクニックよりも心構えが重要になってきます。
良い年した中年の人間が、まともなわけありません。
自分自身がまともではないと認識すること、そして素直になるその心構えが中年フリーターを抜け出すには必須になってきます。
その心構えは、2つあります。
1、自分が大した人間ではないと理解する
人間というのは、誰しもがたまたま生まれてきただけの存在です。
中年フリーターとして生きてきた人の多くは、夢を追っていたり自分探しをしてきて気が付けば中年フリーターになっていた人が多いと思います。
就職氷河期だったから正社員として就職できなかったという人もいるでしょうが、私自身も就職氷河期世代です。
そんな私、非正規雇用で働いていた期間が約15年ほどもあります。
その様なクズの就職氷河期世代の私ですら、正社員として今現在は家族を養っているのです。
いい加減、就職氷河期世代だったからという言い訳は止めませんか?
自分が本当にやりたいことをやることを目指すのではなく、あなた自身が身の程をわきまえて生きていける場所を探しましょう。
2、自分ができることにフォーカスする
あなた自身のやりたいことや、やりたい仕事。
それを追い続けている限り、中年フリーターからは抜け出せません。
「やりたい仕事じゃなけ嫌でしょ?」
これ、まだあなた自身があなた自身を理解していない証拠です。
やりたいことよりも、できることにフォーカスしなければいけません。
やりたいことって実は、実際にやってみたらやりたくないことだったということが多いんです。
私もそうでした。
憧れていたありたいことのために勉強をし、何とかその職種の会社へ就職できたのですが…
実際にやってみたら自分自身全くといいほど役に立たず、1日で会社を退職してしまいました。
人間というのは、周りに評価され役に立つからこそ輝けます。
あなたにもきっと、フリーターとして働き続けた経験の中にも役に立ったことがあるはずです。
その役に立った職種の正社員募集へ徹底的に数うちゃ当たる作戦で行動するのです。
四の五の言わずに行動しましょう。
それが、中年フリーターから抜け出す方法です。
まとめ
中年フリーターから抜け出すには、とにもかくにもあなた自身が活躍できる職種をまずは理解することです。
あなたのやりたいことややりたい仕事は諦めて下さい。
あなたができる仕事にフォーカスしてください。
そうすれば、中年フリーターから抜け出す可能性はとても高くなります。
誰にだって得手不得手はあって当たり前。
あなた自身の適正に出会う、あなた自身の適性を理解すれば中年フリーターから抜け出すことはきっとできることでしょう。
あきらめたらそこで試合終了ですよ?
1979年生まれの就職氷河期世代の妻子持ち男のthelifeです。非正規雇用で数年間も働き続けた負け組であり、抜け出すために独立を考え行動するも挫折。それでも転職成功し現在はホワイト企業で働いています。年収240万円契約社員→大会社年商700億円へ転職成功→年商300億円医薬品ベンダー転職→大手商社系物流会社内定→残業の無いホワイト企業転職。実体験に基づく転職や人生の役立つ情報を提供しています。