「俺は〇〇王になる~!」
某漫画の様なビッグな夢を語るのも良いですが、人間というものは身の丈というものがあります。
身の丈とは簡単にお伝えすると、あなた自身に合った仕事をするということです。
10代後半くらいから将来の仕事の青写真を描き出し、20代になると現実からこんな仕事はやりたい仕事ではないと思い自分探しをする。
どうですか?あなたも経験があるのではないでしょうか?
「この資格を取って独立してやるんだ!」
「私はこの会社で終わるような器じゃない気がする。」
「毎日に刺激を感じられる仕事を見つけ転職します。」
そうやって資格取得に何年も費やしてしまい今もアルバイト生活。
自分を過信し過ぎて転職を繰り返しすぎている。
刺激のある仕事が見つけられずに毎日をつまらなく感じてしまっている。
この様な現実。あなたも体験したことがあるのではないでしょうか?
人間というのは、幸せになるために自分の身の丈以上のことをしない方が実は良いのです。
今現在、夢や希望を追い求め現状じゃ満足できないあなた。
そんなあなたは、ぜひともここから先の文章へ進むことをオススメします。
身の丈に合わない仕事
「これからはインターネットの時代だよね。だから俺、webデザイナーになるよ。」
実際に就職できた会社で自らの力量不足を痛感して挫折。
「デザインでも紙媒体…そう!DTPデザインの勉強をして資格を取ってみる!」
運良く就職できた印刷会社を1日で挫折。ちなみに資格も取れていない。
これ、昔の私自身の出来事です。
就職氷河期世代ということもあり何か専門職をやりたいと思ったのと、どうせ仕事をするのであれば夢を感じられるような仕事やカッコいい肩書の仕事がしたかったのですね。
技術はある程度ではあるのですが身に付きました。
けれども、結果は挫折。
自分自身の身の丈に合っていない仕事を目標にし、実際ある程度の技術を身につけ仕事に就いてしまうと大変なことが起こってしまうのですね。
「こんなはずじゃなかった…」
自分自身の挫折と、会社への迷惑です。
企業は、採用にもコストがかかっています。
憧れだけで入社されても困ってしまうわけです。
仕事に憧れている人材ほど、キラキラとした憧れだけが先行してしまい採用後に使えない人材になってしまうことが多いのです。
あなたの会社にもいませんでしょうか?
仕事のできない人いますよね?
その相手に対して、もっと身の丈に合った仕事をしろと感じたり、あなたに合った仕事がある会社へさっさと転職してほしいと願っていたりはしていないでしょうか?
あなた自身が現在の仕事が身の丈に合わないと感じているのでしたら、先程お伝えしたように周りはあなたをそう思っているということです。
身の丈に合わない会社への転職の結果は散々
憧れている会社ってありますよね?
または、今まで自分が働いてきたことのない規模の会社での仕事って憧れますよね?
転職活動をしていると、その様な規模の会社の求人が出ていたりします。
また、憧れている会社や大会社と法律で決められている様な会社からのスカウトもあったりします。
私も経験があります。
そして、私の先輩も経験があります。
今までの自分が働いてきた会社よりも、規模の大きい会社で採用されてしまったという経験です。
私の先輩はというと、日本全国で知らない人はいないであろう住宅メーカーに中途採用されました。
中途採用での初任給も30万円と、かなり高い水準でした。
けれども、諸事情あって退職。
私自身も地元では有名であり、地元にある企業では売り上げ高ベスト50位に入るくらいの企業へ中途採用で転職。
私も先輩と同じく、諸事情あって退職。
私も先輩も、自分の身の丈にあってはいない仕事だったのです。
それなりの企業は、それなりの人でないと務まらないのだと私も先輩も肌で感じた経験でした。
身の丈より以上の仕事をしてしまった悲しい現実
自分の能力以上の仕事をしてしまうと、悲しい現実が待っています。
身の丈に合っていない、それ以上の仕事をしてしまうと辛いですよ。
- 自信をほとんど砕かれてしまう
- どの様な仕事をしていいのか分からなくなる
- 人生に絶望しか感じなくなる
この様なネガティブな感情しか心を支配しなくなってしまいます。
私は身の丈に合っていない会社で3社ほど働いたことがあります。
1社目は、webデザイナーの会社。
2社目は、印刷会社でデザインの仕事。
3社目は、先程もお伝え致しました地元でも大手の会社。
クリエイティブな仕事がどうしてもしたくて、マッキントッシュを購入して数カ月後にwebデザインの勉強を始めました。
スクールにも通って技術を身につけ、就職活動をするも不採用の連続。
何とか採用してくれた会社で働き始めるも、1日で挫折。
諦めきれずに紙媒体のデザインで再挑戦。
何とか印刷会社の制作部へ採用が決まるも、1日で挫折。
憧れだけで実際には自分自身の身の丈に合っていなかったのです。
先程お伝えした先輩も、法律の勉強がてら取得した宅地建物取引主任者の資格のおかげで大手住宅メーカーに転職しました。
他の法律系の資格をメインで勉強していたのですが、たまたま腕試しに受けた宅地建物取引主任者の資格に合格。
けれども、大手住宅メーカーでの仕事はというと営業。
それも、住宅展示場で待機し説明をするという営業。
会社もかなりのブラックで営業はやったことがないし、大手住宅メーカーの雰囲気もやはり身の丈に合っていなかったそうです。
あなた自身の能力、または人間性がマッチングしなくて職場で辛い思いをしてしまうことが往々にしてあります。
その結果、悲しい思いをすることになってしまうのです。
身の丈に合わない挑戦は止める
多くの人が今の自分以上の自分をイメージして生きています。
きっとあなたもそうではありませんか?
私もそうです…いや、そうでした。
自分の人生はもっと充実しているというイメージを抱いていました。
人生が充実しているイメージ=仕事や夢の挑戦ということに繋がります。
実は、その多くは無謀な挑戦がほとんどなのです。
「夢を砕くようなことを言わないでくれよ!」
「酷いことを言いますよね?」
「そんなの挑戦してみなければ分かりません。」
身の丈に合っていない挑戦をしてしまうのは、今のあなたの現状に満足していないからです。
今の現状に満足していないのですから、あなたが憧れているなりたいイメージを思い浮かべ挑戦してしまうのです。
私もそうでしたし、きっとあなたも思うところがあるのではないでしょうか?
叶えられる挑戦であれば良いのです。
例えば…
叶えられる挑戦
- 簿記2級の資格を取る
- 今までの経験を活かして転職する
- 富士山を登頂する
- 大型の免許を取る
- 恋人を作る
- 趣味のサークル仲間を作る
これらのことでしたら挑戦しても何とか形になりそうではないでしょうか?
ですが、多くの仕事に夢見がちな人というのは、身の丈に合っていない挑戦をしてしまうのです。
私もそうでしたから分かります。
適性が無いのにweb制作会社へ入社してしまったり印刷会社のデザイナーになってしまったりしました。
ただ憧れているというだけでスクールへ通って勉強したり、独学で毎日勉強したりして何とか就職できたのですが挫折。
先輩でもある友人も、身の丈に合っていない国家資格を目指していてその間はパートとして12年ほど過ごしていました。
今でも非正規雇用です。
自分自身が体重90キロの肥満であるにもかかわらず、健康関連の仕事を始めてしまって失敗した知人もいます。
身の丈に合っていない仕事というのは、あなたに合っていない仕事がほとんどなのです。
あなたに合っていないということは、あなたが憧れている仕事ということに繋がります。
身の丈に合わない仕事への挑戦は止めましょう。
まとめ
ここまで身の丈に合っていない仕事をしてしまうと大変なことになるということ…
そして、身の丈に合った仕事こそが幸せになるために重要なことだとお伝えしてきました。
「そんなはずはない。自分のやりたい仕事をやるのが幸せだ!」
必ずいます。
この様な考え方の人。
私もそうでしたし、きっとあなたもそう考えていたときがあるのではないかと思います。
もしかしたら、今現在もやりたい仕事をやるのが幸せだと思っているのかもしれませんね。
やりたい仕事をやるため20年近くを非正規雇用で働き続けた人がいます。
やりたい仕事をやるために精神的にダメになってしまった人がいます。
私の周りに実際にいます。
私は現在、やりたい仕事をやってはいませんがやりがいはあります。
身の丈に合った仕事というのは、あなたが1番良く評価される仕事なんです。
仕事は人生を幸せにする手段の1つでしかありません。
人生が幸せになれることを第1に考え、身の丈に合った仕事をしていきましょう。