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【家族って何ですか?】就職氷河期では結婚できない!

就職氷河期という時代をご存じでしょうか?

「何それ?凍ってしまっているの?」

などという話をしてくる世代もいることでしょう。

バブル崩壊後の1993年から2005年の高校や大学を卒業した年代。

この年代が、就職氷河期と呼ばれている年代です。

バブル崩壊後は日本経済が一気に不景気に陥ってしまいました。

その日本経済の不景気による煽りを受け、就職活動が全く上手くいかなかったのが就職氷河期の世代です。

そんな就職氷河期は、いくつかのことを犠牲にしなければいけない人もいました。

それが「結婚」です。

もしかしたら就職氷河期の人達によって少子化がスタートした可能性もあるかもしれませんね。

非正規雇用で生きるしかなかった就職氷河期世代では、結婚して家庭を持つことも出来なかった。

果たしてそうなのでしょうか?

リアル就職氷河期世代の私が、その真実についてお伝えしていきます。

氷河期世代は結婚を諦めたのか?

バブル崩壊後の1993年から2005年の高校や大学を卒業した就職氷河期世代の多くが、実は結婚ができていない。

そんな事実があります。

「いくら何でもそれはないでしょう。」

「結婚している人もいますよ。」

「これはさすがに違うんじゃないですか?」

就職氷河期世代でも結婚している人はいます。

けれども、他の世代と比べてみても結婚していない人が多いのです。

その1番の理由が低収入ということです。

特に就職氷河期世代の男性は、現在も40代の3人に1人は非正規で働いている割合が多いのです。

非正規雇用の平均年収は198万円です。

この低年収ではさすがに結婚を考える男性は少ないでしょう。

私自身も就職氷河期世代であり、長い年月を非正規で働いた経験があるので分かります。

中古車を購入するときに記入した年収が少なく、ディーラーお抱えの信販会社の担当にビックリされた経験があります。

手取りで書いてしまったということにして、何んとか中古車を当時は購入しました。

当時の非正規時代の私は契約社員として働いていましたが、やはり年収は200万円を少し超えるくらいでした。

その後に正社員として働き始めた会社にも、私より3つ4つ年上の男性パートさん達が多くいました。

皆さん就職氷河期世代であり、最初の就職先が不本意なかいしゃであったり、全く就職先が見つからずアルバイトをしてしまったり。

そしてそのまま非正規で働き続けてしまっていました。

バブル世代の職場の人達の彼らに対する口癖が…

「うちの会社のパートじゃ結婚もできないけど、このままでいいのかねあの人達は?」

平均年収198万円であれば、結婚は諦める非正規の人がほとんどでしょう。

氷河期世代の未婚率

平均年収が198万円の非正規雇用で働いている就職氷河期世代の人達。

その人達の未婚率はというと、34.4%の様です。

10人に3人から4人は結婚できていないということになります。

以前の職場にいた就職氷河期世代のパート男性の人達や、私の先輩や知人なども結婚をしていません。

正社員としてしっかりとした定職についておらず、低所得の非正規雇用で働いているのが1番の原因になります。

当の本人たちは、すでに結婚を諦めている人がほとんど。

その日生きていればそれでいいという感じの、その日暮らしをしてしまっている人がとても多いのです。

ここまで時代に報われないと、本人が頑張ろうという気力すらも無くしてしまいことにもなってしまうのです。

この就職氷河期の世代の未婚率の高さが、日本の少子化にも少しは関係してきているのでしょう。

様々な意味でロストジェネレーション(失われた世代)といわれる所以です。

氷河期世代は50代独身が多い

氷河期世代の未婚率が高いのですが、特に50代の氷河期世代…1993年から1995年卒業の世代は独身が多いです。

50代の4人に1人は1度も結婚をしたことがないというデータがあります。

2020年のデータでは男性の28.25%、女性の17.81%が独身なのです。

さすがに50代になって1度も結婚をしたことがない場合、これから先も結婚できる可能性は限りなく低いと思います。

さらに、非正規雇用で働いている場合です。

50代大卒男性・非正規雇用の給料の中央値は245000万円といわれています。

50代前半では223000万円、手取りにすると170000万円ほどになります。

けれども、これよりも低い給料で働いている50代非正規の方がとても多いのです。

例えば時給が1200円で1日8時間働けば9600円になります。

1ヵ月20日働いて192000円。

年収で2304000円になります。

さらにもっと時給が低く働いている非正規50代もいるわけです。

こうなってしまっては結婚など二の次三の次になってしまうのも無理はありません。

「こんな自分じゃ結婚なんて無理に決まっているよ。」

「時代が悪かったからね…。」

「その日その日を生き抜くだけでも大変なんだ~。」

老後の不安も抱えながら結婚を諦めてしまっている、50代氷河期世代は意外と多いのです。

氷河期世代でも結婚できた人もいる

氷河期世代の多くが大学を卒業しても非正規雇用になるしかなかった人達が大勢いました。

私の仲の良い友人達は酷いものでした。

高校や大学を卒業しても就職できた人は、3割程度。

多くの友人達がアルバイトや派遣労働で仕事をする羽目になっていたのです。

私も当然ですが、アルバイトとして長年働いてしまっていました。

けれども、そんな1番酷いとされている氷河期世代の私でも、結婚して家庭を持つことができました。

独身者の多い氷河期世代でも結婚ができた理由。

この理由はたった1つしかありません。

正社員として就職できたから…それだけです。

そうはいっても、私は正社員になる前の契約社員時代に結婚をしてしまいました。

子供ができてしまったので、私の様に出来ちゃった結婚をしてしまった氷河期世代もいることだと思います。

ただ、子供ができてしまえば正社員としての仕事を見つけなければいけません。

そんな私も今までの経験を活かして正社員として働けるようになり、家庭もだいぶ安定してきたのを実感した当時の記憶がよみがえります。

氷河期世代に限ったことではないのですが、結婚するのであれば男性は特に正社員として就業しなければいけません。

結婚のために正社員になるべき理由

  • 妻を扶養に入れられる
  • 子供ができれば家族手当が支給される可能性がある
  • 老後に向けての退職金がある可能性がある
  • ボーナスが支給される
  • 長く勤めていれば基本給が上がっていく

これらの福利厚生は非正規にはありません。

正社員として働くメリットというのは、とてつもなく大きなメリットがあるのですね。

氷河期世代でも、どの様な形であれ正社員になれた人達は普通に結婚ができていたのです。

まとめ

氷河期世代は、結婚して家庭を持つことができない人が多くいることについてお伝えしてきました。

私の友人も、男性や女性に限らず独身者が多いです。

男性は、当然ですが非正規雇用で安定していないから。

女性は、非正規で苦労してしまった分、条件の良い男性を求めるがあまりに婚期を逃してしまったパターン。

「氷河期世代といっても自分自身の努力が足りなかったんでしょ?」

こういう意見がとても多いのも理解できます。

私自身が氷河期世代ですからね。

しかし、あの時代では抜け出そうとする気力が失われていくのも理解ができるのです。

時代に翻弄されてしまった世代ですが、それでも抜け出すことはできるはずです。

まずは、転職活動という行動からスタートしてください。

資格も学歴も大卒でない私も、それで正社員になることができたのです。

あなたも正社員として成功できる資質は十分あるのですから。

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