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【不祥事起こした芸能人の様に嫌いになる】好きなことを仕事にする人生はデメリットしかない!

友人の美容師が、お客さんで来店する中学生や高校生によくいわれる言葉があるそうです。

「好きなことを仕事にしていていいですね。憧れます!」

美容師の友人は、一応は独立して1人客しか対応しない小さな美容院の個人事業主です。

プレイングマネージャーであり職人ですが、社長でもあります。

だからこそ若い中高生達からすると、好きなことを仕事にしている人というイメージを持たれるそうですが、友人は必ずこの様に返答するそうです。

「好きだけじゃ仕事はできないよ。多くの美容師仲間が辞めているのがその証拠。」

中高生からしたら理解できない言葉だと思いますが、好きなこと以外は仕事にしたくないと話しているニートや、30代や40代でやりたい事じゃないなどの理由でせっかくの社員登用の話を棒に振ってしまう大人もいます。

好きなことを仕事にするのはいけないことなのでしょうか?

結論からいうと、いけないことです。

「そんなことはないでしょう!」

「好きな仕事ができることが人生最大の幸せなんじゃないのですか?」

「いい加減なことをいうと怒りますよ?」

この話をすると、とてつもない反対意見が四方八方から飛んできます。

ということで、なぜ好きなことを仕事にしてはいけないのかと疑問に思っているあなたへお伝えいたします。

好きなことを仕事にしない方がいい決定的な理由を書いてみました。

好きなことを仕事にしようとしているあなたはぜひとも読んで下さい。

世間一般でいわれる好きなことを仕事にする、した方がいい理由

「人生、好きなことをやるのが1番だな!」

その昔、そう18歳か19歳の頃、私自身が父親からいわれた言葉です。

私は、父親からそういわれた19歳の頃に好きなことのため夢のためにチャレンジをしました。

結果はというと…

夢は破れてしまいましたが、今でもその追っていた夢のことは大好きです。

ここで少し疑問に思いませんか?

若い頃、学生の頃などは友人達と好きなことで生きていきたいよねとか、話をして盛り上がりませんでしたか?

夜な夜な友人の家で熱く語ったのを覚えています。

親などからも、好きなことをしていくのが1番だなどいわれたりしていると思います。

何故、好きなことをして生きていくのがいいといわれるのでしょうか?

答えは簡単で、その様に好きなことをしていくのがいいと話してくる大人というのは、好きなことができないで後悔しているからです。

好きなことができなかった人は、好きなことをやりたかったに決まっています。

例えば、好きだった異性に気持ちを伝えられずに後悔している人は、勇気を出して気持ちを伝えろとアドバイスするでしょう。

何故ならば、後悔しているからです。

自分にとっては、やりたくなかった仕事でしょうがなく働いていると感じている人が多いので、好きなことをして生きていく、仕事とは人生において多くの時間を過ごす場所になりますので、好きなことを仕事にして生きていった方がいいとアドバイスをされるのです。

他にも、若い人達からどの様に生きていったらいいかとか、どの様な仕事に就いたらいいかと相談されたときに、好きなことを仕事にすればいいと答えた方が無難だという理由もあります。

好きなことを仕事にした方がいいとアドバイスされれば、誰だってそう感じますよね?特に若い人達は。

世間一般で好きなことを仕事にした方がいいといわれている理由が、その様に答えておけば無難でとても簡単だからです。

好きなことを仕事にすべきか?

好きなことを仕事にしたいと思うのは、全ての人間が思うことでしょう。

「好きなことをやるのが人生1番!」

などとは、親などからもよくいわれることです。

それでしたら、仕事も自分の好きなことをやった方がいいのでしょうか?

そもそも、働くことが好きな人はいるのでしょうか?

人間というのは、全員が生きていくために仕事をしています。

嫌々働いている人もいますが、好きではないのですがやりがいを持って仕事をしている人もいます。

実際、好きだと思って就職してみた会社の仕事が、実は好きじゃなかったというパターンはとても多いのです。

何故ならば、あなた自身が好きかどうかは経験してみて初めて分かることなんです。

例えば、私自身は音楽がとても好きです。

好きな音楽のジャンルは、ロックです。

じゃあなぜ私は、音楽の中でもロックが好きなのでしょうか?

それは、ロックというジャンルの音楽を中学生の時に初めて聴いて好きになったからです。

ロックを聴いたから好きになったわけです。

車を運転もしたことがないのに、車が好きだからといって整備士の仕事が好きになれるかは別です。

人と話すのが好きだからと、営業がきっと好きだろうと実際に働てみて好きになれるのかは別です。

車が好きなのは、ただ単に車を見てるのが好きなのかもしれません。

人と話すのが好きなのは、ただ単に友人と愚痴を話しているのが好きなのかもしれません。

異性を好きになるときだって初めは好きじゃなかったけど、毎日交流しているうちに好きになっていってしまったというパターンが多くはないでしょうか?

好きなのかどうかは、今すぐにはわからないことなんです。

それは、仕事も一緒です。

好きなことを仕事にできるのは、色々と経験をしてきてこれが好きだということが分かっているベテランだけです。

好きなことを仕事にすると嫌いになる

「好きなことを仕事にするのが人生の目標だろ!?」

「やりたくない仕事をやり続けてまで生きていたくないし。」

「やりたい仕事もないし、好きな趣味関連のことでお金を稼ごうかな。」

意外と多くの人が、年を重ねてもこの様に思い続けていることが多いのにビックリさせられています。

あなたにも好きなことってありますよね?

当然、私にも好きなことはありますし、多くの人にも好きなことはあります。

それでしたら、その好きなことを仕事にしていますか?

私は正直、現在働いている会社の仕事が好きではありません。

好きなことを仕事にはしていないわけです。

好きなことを仕事にしていないにも関わらず、ずっと同じジャンルの仕事で働き続けています。

何故なのでしょうか?

それは、仕事をしていて上司から感謝されたり、取引先から感謝されたりと結果が出ているからです。

私自身、20代前半のころに音楽が好きだったのでパソコンの1つであるアップルのマッキントッシュを購入しました。

パソコンくらい使えないとこれからの時代は仕事ができませんし、何よりパソコンで音楽を編集したりしたかったのです。

ところが、いざマッキントッシュを購入して音楽編集を始めてみると、自分の作った楽曲を発表するためのホームページを作るウェブデザインの方に興味がいってしまいウェブデザインに夢中になりました。

ウェブデザインをするのが好きになり、次第にこれを仕事にしたいと思うようになり、ウェブデザインを教えてくれるカルチャースクールにも30万円ほど使い通い始め、技術を習得し始めました。

ウェブデザインを仕事にしようにも中々就職する会社も少なく、たまたま知り合った個人事業主の方の仕事を手伝うようになり、さらには経営者の方々が集まる有名な某塾に参加し、そこから仕事を頂けるようになったのですが…

これが、ウェブデザインを嫌いになるスイッチでした。

お客さんの要望に応えるのが仕事ではあるのですが、その要求レベルが半端ないのです。

さらには、休日だろうが夜中だろうがお構いなしにかかってくる電話。

値段に対して割の合わない仕事量で、終わったときにはよく頑張ったと褒められましたが、他の人達にはうちで契約した倍の値段を言った方がいいなんてこともいわれてしまいました。

ウェブデザイン自体を音楽と一緒のアートだと思っていたのが間違いで、ウェブデザインというのはただ単純な労働なのです。

好きで始めたウェブデザインが、一気に嫌いになった瞬間でした。

好きなことや憧れていることなどは、自分自身の中で理想が一気に膨れ上がります。

ウェブデザイナーとしてフリーランスで活躍している自分の未来像って素敵じゃないですか?

それが現実に直面すると、一気に熱が冷めるんです。

好きなことを仕事にしたいと思っているのでしたら、考え直した方がいいです。

好きだと思って一目ぼれで付き合った恋人を、あることがきっかけで一瞬で嫌いになってしまうように、好きだと思って始めた仕事や好きな趣味関連のことを仕事にしてしまうと、一気に嫌いになってしまうことがほとんどです。

好きを仕事にする人生ってあるのか?

「この世界には、好きなことを仕事にしている人達だっているんじゃない?芸能人とか。」

確かに、好きなことを仕事にしている人達もいることでしょう。

私は現在、好きなことを仕事にしていませんがやっている仕事自体は好きです。

ずっと長い間、ある1つの業界で転職もしたりしながらずっと長く働いてきました。

最初の頃は、全くといっていいほどその業界の仕事が大嫌いでした。

それでも長く続けていくうちに、スキルは自然と付いてきます。

そのスキルが自然と転職活動する時にも、認められることが多くなっていき、さらに良い会社へとステップアップすることができました。

任される仕事も大きくなり、責任感も増してくると仕事が面白くなってきます。

最初は嫌いだった仕事も、責任感が増してくると不思議と人間は好きになってくるものです。

最初から好きなことを仕事にしている芸能人や、アーティストの人達も大勢いるのは事実です。

しかし、芸能人やアーティスト、もしくはプロのスポーツ選手などは才能豊かな秀才、もしくは天才肌の人達なのです。

世の中の95%くらいの人達、そうです私達はただの凡人です。

好きなことを仕事にするような能力は、多くの凡人にはありません。

あなたはあなたができることで、周りに感謝されることで生活をしていけばいいのです。

好きを仕事にする人生とは、ごく選ばれた秀才や天才だけが手に入れることのできる人生だと認識しましょう。

好きなこと趣味を仕事にするな!

「それでも好きなことを仕事にしたい!」

などと思う人も大勢いると思います。

「自分の趣味だったり趣味の延長線上のものを仕事にできたら幸せでしょ!」

と思う人も大勢いると思います。

しかし、その考え方は止めた方があなた自身、幸せになれると思います。

趣味というのは、趣味で楽しむから楽しいのです。

好きなことも、誰かに何も文句をいわれることもないから楽しいのです。

例えば、私の妻は釣りが趣味です。

だからといって漁師になって仕事することが幸せだと思いますか?

もしくは、魚屋になって商売するのが幸せだと思いますか?

私自身は、音楽や写真が趣味です。

若い頃は音楽で食っていきたいと思っていたときもありましたが、音楽が好きだからといってそれに関連した仕事をしていて幸せでしょうか?

仲間と楽器をバンド演奏するのが好きな私が、コンサートスタッフや音楽スタジオで働くことが果たして幸せなのでしょうか?

写真が趣味だからといって、家電販売をしたりプロの写真家になって食べていくことが果たして幸せでしょうか?

先程、私が昔ウェブデザイナーとして個人で仕事をしたときに、あまりの激務にウェブデザイナーの仕事が嫌いになったとお伝えしました。

好きなことって給料などお金が関わってくると好きだけでは仕事ができないんです。

仕事というのは、自分のためにするのではなくお客さんの要望に応えるためにするのが仕事です。

好きなことや趣味は、自分のために行うことです。

だから好きでいられるし楽しいのです。

好きなことや趣味を仕事にしてしまうと、苦しむのはあなた自身です。

「こんなはずじゃなかった…」

絶対に後悔しますので、好きなことや趣味を仕事にするのは止めましょう。

得意なことを仕事にするのは?

「好きなことや趣味などの延長線上の仕事をしちゃいけないなんて…じゃあどうやって生きていけばいいの?」

特に若い人達には、この様にやりたいことがないから生きていけない、仕事が続けられないという人が多いと思います。

私自身も若い20代のころは、本当にやりたい仕事というものが見つからず苦悩していました。

ようやくこれを仕事にして生きていきたいと思ったウェブデザイナーの仕事も、実際にやってみたらものすごく嫌いになってしまいました。

「自分はただ、自由にデザインをするのが好きだっただけなんだ…」

好きだと思っていたことが、実際に仕事にしてみて嫌いになるという経験は、とても辛いものがあります。

ですが、人間には好きなこととは別の能力というものが誰にでもあります。

それが、得意なことです。

例えば、得意なことというのは好きなことや趣味とは全く違ったもの、能力なのだということを理解している人も少ないのでないかと思います。

マネジメントスキルが得意だからといって、普段趣味でマネジメントなんて行いませんよね?

バイヤーとしての目利きに優れているからといって、プライベートでも何でもかんでも目利きしませんよね?

物づくりの職人だからといって、休日でも何か物を作っていたりしませんよね?

得意なことというのは、あなたが周りに認められた能力のことです。

周りに認められるということは、周りに感謝されることでもあります。

感謝されるということは、会社で貢献できるということ。

幸せな仕事人生を送るうえで1番重要なのは、あなたが得意なことで会社に感謝されながら生きていくということです。

好きなことでもない仕事でも、会社で感謝されると仕事自体は続けられます。

人間というのは、誰か他人に認められて幸せを感じるのです。

得意なことを仕事にしていくのは、あなたが幸せな人生を送るためにも必要なことなのです。

まとめ

自分のやりたいこと、好きな仕事を探し続けていたら40代も後半になってしまった。

その様な状況になってしまっている40代の人というのは、意外と多くいらっしゃいます。

そして、必ず後悔しています。

好きなことで生きていきたい、誰にでもその願望はあります。

理想の自分を追い求める、誰にでも自分の中だけの達成したい理想というのもがあります。

しかし、理想を追い求めて結果が出ないにもかかわらず、止め時を逃してしまうと後戻りができないところまで来てしまう可能性が高いです。

好きなことを仕事にできたら、それは本当に幸せなことなのかもしれません。

例えば、ケンタッキーの創業者であるカーネルサンダースは、還暦を超えてからケンタッキーを創業しました。

この話を聞いて、諦めなければ夢は叶うと思う人が大勢いますが、何度もいうようにごく1部の天才だけです。

私達は、凡人です。

そんな凡人にも得意なことはあり、そんな凡人に対して感謝してくれる会社はたくさんあります。

好きなことではなく、あなたの得意なことで会社に感謝され続ける人生を歩んでいきましょう。

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