「今日も夜中までサービス残業か~。」
「時間外労働が毎日3時間なのに、支給される残業代が1日30分までって…。」
「1ヵ月の労働時間ですか?270時間ですけど?残業代はありませんけど?」
日本の会社には、残業代が発生しないサービス残業というものがあります。
会社のために8時間以上の労働をするわけですが、多くの労働者がやりたくてやっているわけではありません。
私もサービス残業が当たり前の会社に勤めていたことがあります。
人生で初めてサービス残業が当たり前の会社に転職し、最初の給与明細をもらったときの絶望感は半端なかったのを覚えています。
自分「1ヵ月120時間残業しても残業代1円も支給されないんだよね。」
母「え!!それちゃんと会社にいわなきゃだめだよ。」
母にそういわれたものの、他の人が会社に話をしてもうやむやにされたと嘆いていたのを知っていたので、私自身も諦めてサービス残業の日々を繰り返していたのをハッキリと覚えています。
そんなサービス残業当たり前の会社に半年も居続けてしまうと、それがあなたの中でも当たり前になってしまいます。
紛れもなくサービス残業というものは違法です。
サービス残業をして一人前?
そんな馬鹿げている考え方をしている会社が、何故サービス残業を当たり前にしてしまうのか。
3つの理由と対処法をお伝えしますので、サービス残業に苦しめられているあなたは必ず読んで下さい。
目次
サービス残業とは
「サービス残業が毎日続いていますよ~。」
そんなお悩みを抱えている人は、日本全国に大勢いることでしょう。
私も、サービス残業当たり前の会社で働いていたことがあるのでとても分かります。
そもそも、サービス残業というのはどういったものなのか。
サービス残業とは、会社で働いている労働者が賃金の支払いを受けることなく、時間外労働することを指しています。
残業代というのは、働いている労働者の残業時間をしっかりとカウントしなければいけません。
1時間あたりの残業時間に対して、割増賃金として会社側は本来支払われなければならないのです。
会社側が労働者の所定労働時間外に行っている労働に対して、残業として認めない、もしくは労働者が自分自身の意思によって残業を会社に申告しない場合など、この様な本来受け取れる賃金が受け取れない状態である無給の残業が「サービス残業」になるのです。
サービス残業の現場
- 毎月15000円のみなし残業代以上が支払われない
- 業務量が多すぎて必然的にサービス残業になってしまう
- そもそも残業代の支払いがない
営業職やトラックドライバーなど、実労働時間でしっかりと賃金を支払うことができない職種もあります。
その様な職種の場合は、営業手当や運行手当などが毎月支払われるわけです。
これらの職種とは全く違う、時間で勤務している職種の場合でも、残業代がしっかりと支払われない会社がいくつもあるのが事実なのです。
サービス残業を自主的に行っている人
「今日もサービス残業するかな~。」
管理職でもないのにサービス残業をしている社員も多くいます。
多くの会社では、課長以上から管理職として残業代の支給が無くなることが多いです。
課長以下の社員が、自主的にサービス残業を行っていることも会社によっては多くあります。
私も経験があります。
残業代がしっかりと支給される会社で働いてはいたものの、三六協定で定められた1ヵ月45時間以上の残業をしてしまうと、何故45時間を超えてしまったのか報告書を提出しなければいけない会社で働いていたときのことです。
45時間以上の残業をしてしまうと、昇給や昇進などの評価にも影響がありますので、45時間を超えそうになる月はタイムカードを打刻した後にサービス残業などをしていました。
サービス残業を自主的に行ってしまう理由
- 働いている人数に対して仕事量が多い
- 業務量の割り振りに問題がある
- 他に仕事ができる人がいない
サービス残業を自主的に行ってしまう理由の主な原因は、主にこの3つの原因に集約されるのではないかと思います。
「何で自分ばかりに仕事を回してくるんだよ!」
「仕事量に対して余裕の人員がいないんです。」
「属人化すぎますよねうちの会社って。」
しかし、サービス残業をしていなければいけない状況を作ってしまっている会社に、1番の原因があるのが事実です。
自主的なサービス残業というのは、会社が処罰を受ける可能性もじつはあるのです。
実際に本人の意思でサービス残業をしていたとしても、サービス残業の状況によっては「会社や上長の指揮下にあったため」と判断されることもあります。
この様な状況になってしまうと、会社側は労働基準法上違法となってしまい、本来支払わなければいけない残業代を支払わなければいけなくなりますし、場合によっては処罰を受ける可能性が出てきてしまいます。
本人が良かれと自主的に行っているサービス残業にも、問題は当然あるのです。
サービス残業は能力不足の表れ?
「そもそも、サービス残業する人って能力がない人なんでしょ?」
「できる人は定時で帰ります。」
「仕事ができない証拠ですよね?サービス残業って。」
私も昔は、サービス残業をする人のことを能力不足だと思っていました。
お金を貰えない残業に何の価値があるのだろうと若い頃…20代の頃は本気で思っていました。
ただ、サービス残業にはいくつかの理由があります。
あなたにも心当たりがあると思われる、いくつかの理由をお伝えします。
1,仕事量が尋常ではない
1日の労働時間は、8時間になります。
その8時間を超えると、会社は残業代を支払わなければいけません。
しかし、みなし残業制度を導入している会社などは、みなし残業代以上を支払ってくれなかったり、支払ってくれてもみなし残業代が物凄く多い設定にしてあったりします。
この様なみなし残業制度を導入している会社の場合、そもそもの仕事量が尋常ではない場合が多いのです。
- 徹夜の勤務が1ヵ月に2回・3回ある
- 基本的に作業が定時で終わらない
- 8割近くパートに依存している職場
この条件に当てはまっていると、大変過酷な職場である可能性が高いです。
過酷な職場=仕事量が尋常ではない職場です。
仕事量が尋常ではないため、まともに残業代を支給されることもなく、サービス残業が当たり前になってしまうのです。
そもそもが、残業ありきでなければ仕事が終わらない職場では、サービス残業が当然の様に行われてしまうのです。
2,ブラック企業である
ブラック企業である場合、サービス残業は当然のごとくある可能性が高いです。
ブラック企業=サービス残業当たり前
あなたもきっと、ブラック企業のイメージとして真っ先に浮かんでくるのがサービス残業ではないでしょうか?
サービス残業というのは、言い方を変えれば長時間労働です。
毎日、4時間の残業をしていれば1ヵ月で80時間の残業になります。
4時間の残業ではなく、5時間の残業であれば1ヵ月で100時間の残業。
基本給が20万円であれば、100時間の残業代は15万6250円くらいになります。
その残業代を1円も支給せずに、サービス残業を当たり前に行わせる職場でしたら、それは紛れもなくブラック企業です。
長時間労働をさせ、さらには残業代を支給しない。
ブラック企業あるあるのサービス残業の事例です。
3,本当に仕事をする能力がない
20人に1人くらいの割合で、必ず職場にいる困った社員がいます。
仕事が全くできない社員です。
仕事が全くできない社員の特徴
- 自分自身の時間管理が全くできない
- 1つのことに集中すると周りが見えなくなる
- 目立とうとするわりには結果が出せない
- 根拠無き自信に溢れている
- 自分は決して悪くなく周りが悪いと本気で思っている
- 要領がとにかく悪い
- キャパシティが狭く少しのことでテンパってしまう
挙げていけばきりがないのですが、この様なことが仕事ができない社員の代表的な項目です。
仕事量が尋常ではなかったり、会社がブラック企業でもないにも関わらずにサービス残業をしている社員がいたら、その社員は仕事を行う能力がない可能性が高いのです。
可能性が高いというか、仕事をする能力がないのです。
「業務時間内に終わるような仕事を残すなよ!」
「たったの15分で終わる仕事だよね?何でやらなかったの?」
「お前は今日1日、一体何をやっていたんだ?」
私が以前に働いていた会社にもいました。
自分に与えられた仕事を終わらせるために、日曜日の休日にまで会社の鍵を借りてサービス残業というか、サービス出勤して仕事をしていた無能の社員がいました。
休日にわざわざ鍵を借りて会社を開け、仕事をする業務量では当然ありません。
1時間もあれば終わらせられる仕事。
無能であるが故のサービス残業が発生してしまうことも多くあるのが事実なのです。
あなたの会社にもいませんか?
サービス残業を強要する職場
ブラック企業では、サービス残業は当たり前の様に発生しています。
職場の雰囲気がそうさせていたり、ブラック企業であるが故に人手が万年足りず、1人の仕事量が半端ないためにサービス残業になってしまっています。
ブラック企業あるあるでは、上司が仕事をしているのに先に帰れない雰囲気がある職場もあります。
サービス残業を強要する職場のポイント
仕事が終わらないのに変えるのは悪だ
人手不足ではなく工夫が足りないから生産性が上がらない
勤務時間などただの決まり事でしかない
社員にサービス残業を強要する職場というのは、間違いなくブラック企業です。
サービス残業というのは、紛れもなく違法行為です。
違法行為をさも当たり前に強要しているのですから、まともな会社ではないのです。
私自身もサービス残業を強要してくる職場で働いていたことがありますので、その酷さは良く身に染みて分かります。
サービス残業を当たり前に強要してくる職場には、人間性を疑ってしまうような上司がたくさんいます。
サービス残業当たり前の職場の人間性
- 暴言を吐くなどパワハラは当たり前
- パートの女性に手を出すなどセクハラも発生
- 取引先企業へも横柄な態度を取る
あなたがもし、この様な人間性を持ち得ている人達が働いている職場で勤務しているのでしたら要注意です。
サービス残業を強要してくる職場で働いていては、幸せな人生を送ることなどできませんから。
サービス残業の証拠がないことがある
サービス残業のほとんどは、実は証拠がないことが多いのです。
「そんなことがあるのか!?」
驚くなかれ。
実際にあります。
タイムカードを導入している会社であれば、打刻しなければいけないため時間が正確に分かります。
けれども、会社によってはタイムカードではない方法で、日々の勤務時間を記録させている会社もあります。
働いている従業員の勤務時間を、タイムカードではないやり方で勤務時間を記録させている会社が行っている方法というのが「手書き書類の提出」です。
エクセルなどで簡単に作成したペライチのA4サイズの用紙に、1日の勤務時間を手書きで記載させるのです。
実は私、このやり方の会社に2社勤めた経験があります。
その2社ともサービス残業は当たり前。
尚且つ、残業代はみなし残業代以上支払われない。
手書きという出勤記録は、いくらでも修正が効くのでしょう。
他にも、残業自体をサービス残業に変えてしまうような酷い会社のやり方も存在します。
残業をサービス残業にしてしまう酷いやり方
- 勝手に定時時刻に打刻されている
- 会社にそもそもタイムカードが無い
「パートは働いた時間で金が貰える。しかしお前らは仕事の結果に対して金が貰える。」
タイムカードが無い手書きの会社で働いていたときに部長が言っていた言葉です。
サービス残業を当たり前だと思っている会社というのは、そもそも残業などというものはないと思っているのです。
仕事は終わるまで帰れないのは当然
お前の能力がないから仕事が終わらない
勤務時間というのはただの目安でしかない
残業などというものは、無いものだと定義している会社で働いてしまうと、サービス残業が常態化している証拠も全て抹消してしまうのです。
サービス残業をしたくない
サービス残業というものが常態化している会社で働いていると、それが当たり前だという意識に変わっていってしまうことがあります。
多くの人の場合、サービス残業当たり前という意識に変わってしまうのですが、誰だって心の中ではサービス残業などしたくないものです。
「1ヵ月80時間近くもサービス残業って何やってんだろ。」
「どこの会社もこんな感じでサービス残業が常態化しているのかな?」
「会社の奴隷と化している自分がいますね。」
私もサービス残業当たり前の会社で2社働いていた経験がありますので、サービス残業を当たり前にしなければいけない皆さんの気持ちは良く分かります。
本来であれば支給されるはずの残業代がないのですから、働いていく意欲はどんどん失われていきます。
働く意欲が失われていきますが、生活のためには働かなければいけません。
この負のループによって精神的に追い詰められてしまう人も中にはいます。
「本当に…もうサービス残業何て嫌だ!!」
本気でそう思ったのでしたら、解決方法はたった1つだけです。
転職しかありません。
転職をして、サービス残業が無い会社へ行くしか解決方法はないのです。
現在の会社が良くなり、サービス残業が無くなるという未来を期待してはいけませんよ。
絶対に変わりませんから。
変わることができるのは、あなた自身だけなのです。
良くなる会社というのは、元々が良かっただけかもしくは良くしていこうという意思が最初からあっただけのこと。
サービス残業当たり前で、残業代を支払ってこなかった違法な会社は、これからも違法であり続けることがほとんどなのです。
ですので、サービス残業から抜け出したいのでしたら、転職をするしか方法はないのです。
中でもオススメの転職方法は、転職エージェントサービスを活用した転職です。
この3つの転職エージェントサービスがオススメです。
私もこの転職エージェントサービスで、現在のサービス残業が全くないホワイト企業に転職できました。
サービス残業を申したくないと本気で感じたのでしたら、あなたも行動あるのみです。
まとめ
サービス残業にお悩みのあなたへ。
ここまで、サービス残業は当たり前という会社の3つの理由と対処法をお伝えしてきましたがいかがでしたでしょうか?
私も初めてサービス残業が当たり前の会社に転職したとき、本当に驚きましたよ。
- みなし残業代以上は支払われない
- 残業時間が三六協定を毎月超える
- タイムカードはあってないようなもの
「こんな会社が本当にあるんだ…。」
2社もサービス残業が常態化している会社で働いてきたので、現在のホワイト企業で働いていると毎日定時で帰宅できていることに最初は驚いていました。
紛れもなくサービス残業は違法です。
そんな違法な会社で働き続け得ることはありません。
もっと幸せに働ける職場は、日本中たくさんあるのです。
あなたもサービス残業の日常から脱出し、幸せな仕事人生を送りましょう。